ピレネー山脈の旅 Aneto(アネト)登山&トレッキング紀行

 【月日】 2010年7月15日(木)〜7月26日(月)
 【装備】 重登山靴,ピッケル,アイゼン,防寒服,軽登山靴,雨具,ストック
 【メンバー】 単独
 【参考書】地球の歩き方,Loney Planet Spain / France,
      WEBSITE 「今、山へ」〜スペイン・ピレネー山脈彷徨記録,
      道央地区勤労者山岳連盟「百松山岳会」〜ピレネー山脈トレッキング,
      A Happy Trail Home Page〜the Pyrenees 1-5,
      国内旅行会社ピレネートレッキングツアー案内,現地観光情報,他
      地図・ガイド Maladeta/Aneto, Posets/Perdiguero, Ordesa/Monte Perdido,
      Vignemale/Bujaruelo, Aiguestortes/Vall de Boi, 他

 ヨーロッパアルプスには5回も足を運んでいるので、今回はヨーロッパの山でも少し違った方面を狙ってピレネー山脈の旅を選んだ。ピレネー山脈の地図・ガイドなどは日本では入手困難。Websiteにいくつか日本語のレポートを見つけて検討し、例によってバルセロナ往復の格安航空券だけ先に確保し、後からどうまわろうかを考えた。幸いピレネーに詳しい知人(GR-11という峠越えを繰り返して山脈を走破するロングトレールを歩いた)から、資料を事前に貸してもらえたので助かった。基本はレンタカーでキャンプ場に泊まりながら、代表的な景勝地のリゾート村を一通りまわり、日帰り程度のトレッキングを楽しむプランとする。1つぐらいは本格的登山ということで、最初はスペイン側を代表する登山基地でもあるリゾート村、ベネスケに数日間滞在し、ピレネー山脈の最高峰Aneto(アネト)(3404m)の登頂を試みる。余裕があればPosets(ポセッツ)(3375m)、Monte Perdido(ペルディド)(3355m)の登山も試みたいが日程と体力から言って無理そう。概ねそのような目論みで、フレキシブルな日程として旅行に臨んだ。
 滞在期間は概ね晴天の日が多く、一時崩れた時もあったものの、全体的に天候に大変恵まれたと思う。どちらかというとフランス側は雲が出やすい感じであったが、荒れるような天候の日は無く、少々のトラブルは別として、概ね考えていたように旅程が進み、目標のAneto(アネト)(3404m)登頂を達成できた(単独で早朝発日帰り)。ベネスケの他、スペイン側ではトルラ,ボイの谷、フランス側ではコトゥレ,ガバルニーの山間のリゾート村をまわり、日帰りのトレッキングをほぼ毎日楽しむことができた。大渓谷の円形劇場など、珍しい氷河地形の迫力と美しさは感動もの! 花の種類も豊富で、特にスペイン側は非常にたくさん咲いていて見事であった。
 1日だけバルセロナ市内観光も行い、以前から見たかったガウディの建築物をこの目にできたのは良かった。しかし都会は混雑している上に暑くてしんどく、やはり混雑もなく涼しい山のほうが全然快適。スペインをはじめヨーロッパ各地から歩きに来ている人は多いが、ピレネーでは日本人に1人も会うことはなかった。他の報告にもあるように、アルプス方面に比べて知名度が低いがゆえに、未知の素晴らしい景観がスケールの大きい広大なエリアに広がり、野性味のあるトレッキングができる点は大変魅力的である。エリアを絞って山小屋泊まりでトレールを奥にたどれば、さらに奥深い自然の中の静かな山々が広がっていて、ピレネーの真髄を味わえるのであろう。

   1 暑い暑いバルセロナのオリジナル1日観光 10-07-15〜16
   2 ピレネーの登山基地ベネスケの町へ 10-07-17
   3 バリビエルナの谷 GR-11のルート中でも生粋の美しい谷 10-07-18
   4 エストスの谷 トレッカーもめげる暑い日が続く 10-07-19
   5 Aneto(アネト山)(3404m)登頂 10-07-20
   6 断崖と滝の円形劇場 トルラ〜オルデサ渓谷 10-07-21〜22
   7 様相が異なるフランス側、コトゥレの町とビニュマール山麓 10-07-22〜23
   8 ガバルニーの大渓谷 快晴の絶景に感動 10-07-24
   9 奥深く神秘的な山々と湖 世界遺産のボイ渓谷 10-07-25〜26

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