暑い暑いバルセロナのオリジナル1日観光
年月日 2010年7月15〜16日
天気 晴れ
タイム 成田空港(10:50)→BA006→London Heathrow(15:13/16:55)→BA486→Barcelona空港T1(19:40/20:15) =Placa de Cataruna(20:45)…Hotel Toledano(20:55//7:00)…Catedral(7:30)…Metro Arc de Triomf(8:20) …Placa de Cataruna/Cafe Bar Santa Ana(8:40/9:20)=Sagrada Familia(9:40/10:00) =Metro Diagonal Casa Cataruna/Casa Mira(10:20/11:10) =Metro Vallcarca(11:30)…道に迷う…Parc Guell山頂(12:35/13:05)…Parc Guell園内散策 …Metro Lesseps(14:20) =Metro Passeig de Gracia/Casa Batllo(14:30/14:40)=Metro Parallel=Funicular/Parc de Montjuic(15:05) …Estadi Olimpic/Cafe(15:20/16:00)…Placa d'Espanya(16:30)=Estacio Sants(17:05) =Metro Sagrada Familia(17:40)=Hotel Toledano(18:00)

Parc Guell(グエル公園)山頂からバルセロナ市街(サグラダファミリア,見本市ゲートタワーなど高層建築物)
 ロンドンヒースロー空港を経由してバルセロナへ向かう。ヒースロー空港着陸時は強風の影響で上空を何回も旋回して待たされ到着がたいぶ遅れた。はじめて降り立ったこの空港は、5つもターミナルがあり、その間はバスで10分以上もかけて移動するというとにかく巨大な空港。近距離線が中心のターミナルは混雑がひどく、ちょっと飲み物を買うにもEuroが使えない。何かと不便を感じ航空券が格安だったのもそのせいなのかと思う。バルセロナの空港に着くと、混雑も無く成田で預けた荷物も無事で、Aerobus(空港バス)に乗って順調にPlaca de Cataruna(カタルーニャ広場)に来た。夜9時前でようやく日が暮れる頃、街は最も活気を迎えるようで、繁華街に繰り出す人の多さにびっくり。ワールドカップ優勝の余韻も残っているのか。ネット予約したHotel Toledanoは、Aerobusの終点となるこの広場の直ぐそばという好立地にも関らずSingle 1泊39Euroと格安。とても大きな広場なのではじめ方向に迷うが、目抜きであるLas Ramblas(ランブラス通り)を見つければ、直ぐ左側に目的のホテルがあった。外観は古く格調ある建物で、下の階はHotel Continentalという地球の歩き方にも載っている歴史ある別のホテルで、上のフロアーが安ホテルになっている。受付には初老の男の人が居て英語も通じた。彼らは仕事が遅いうえ他のフロアーも掛け持ちしてるようで、部屋を案内してもらうにも支払いをするにも何かと待たされた。ロビーに居た泊まり客はずいぶん若い人でスペイン語で雑談中、ちょっと溶け込めない。狭い部屋で冷房無し、水しか出ないシャワーとTV付き、値段が値段なのでこんなものか。一服してLas Ramblas(ランブラス通り)に繰り出すと大変な人出、寝不足のはずなので手っ取り早くピザの店に入る。生ビールにマルガリータのSmall、これでも1人分には多すぎる分量だ。
 狭い部屋はとても暑く換気用の扇風機を廻して窓を開けて寝る。時差の為かロビーの話し声のせいか寝られず、30分おきに鳴るCatedral(カテドラル)の鐘の音はほとんど聞いた気がする。寝付けないまま翌朝は涼しいうちに近くのゴシック地区の散歩に出かけた。まだLas Ramblas(ランブラス通り)の飲食店は閉まっている、スペインの朝は遅いのだ。Liceu(リセウ)駅の先から通りを外れて左に入ると、中世の石造り建築の間に細い路地が入り組んでいる。夜は恐ろしくてとても歩けないエリアだ。名も無い小さな広場が点在し迷子になりそうな所、地図とにらめっこして方向を定め、Catedral(カテドラル)前の大きな広場に出た。今は修復工事中なのかクレーンや足場がちょっと目障りだ。王の広場を見てこのあとも気ままに散策、RENFE(スペイン鉄道)のEstacio Franca(フランカ駅)から、植物園などがあるParc de la Ciutadella(シウタデリャ公園)を通り抜けると、Arc de Triomf(凱旋門)へ向け幅広い空間に直進500m余り続く歩道、国家行事の際に大パレード行進でもするのだろうか。そろそろ朝食にありつきたく、付近に適当な店が無いので、Metro(地下鉄)の1日乗車券を買って、Placa de Cataruna(カタルーニャ広場)へ戻る。最初何度試しても自動改札が閉まってしまい、駅員に聞くが英語は通じず、身振りで教えてもらいやっと要領がつかめた。
Museu d'Art de Cataruna(カタルーニャ美術館)からPlaca d'Espanya(エスパーニャ広場)へエスカレータで下る
 広場近くのBar Restaurant Santa Anaに入り、英語メニューもあったので、卵・ソーセージ・サラダ付き朝食プレートとコーヒーとパンを頼む。繁華街の中心とあって値段は8.45Euroと高めだが十分腹ごしらえができた。地元のお客はカウンターでCafeをぱっと飲むと一言二言話して直ぐに出て行く。私のようにまとめ食いをせず何度も食事を楽しむのが習慣らしい。そしてアントニオ・ガウディゆかりの市内観光へ、まずここの世界遺産でも最も有名なSagrada Familia(サグラダファミリア聖堂)へ向かう。巨大な建築物はMetroの駅を降りると目の前にそびえている。何本もの尖塔の壁と言う壁に彫刻が刻み込まれ、建築資材を持ち上げるクレーンが活動し、先ほどの静まり返った旧市街とは対称的に動きに満ちている。周囲を廻って歩くと、ツアー客専用とか工事関係者専用とかの入口を過ぎてずらり長い行列、何とこれでは何時間も待たないと中に入れそうも無い。ガイド本には塔の上に上がるエレベーターもキャパが小さく長時間も待つと書いてあり、この暑さの中待つのは耐えられないので、諦めて他の観光地に向かうことにする。
 MetroでDiagonal(ディアゴナル駅)へ行き、ガウディの独創的マンション建築の一つCasa Mira(カサ・ミラ)へ、現地ではCasa Catarunaと称されていて少々迷う。ここはあまり待たずに中に入れ、エレベータで屋上に上がると山を表した煙突の突起の間をうねうね上下して歩道を一周でき、市街地の眺めが良くて楽しめた。上層の豪華な部屋も公開されている。次もガウディの世界が楽しめるParc Guell(グエル公園)へ向かう。MetroのVallcarca(ヴァルカルカ駅)を降りると付近は丘陵地帯で道がわからず、大きな橋を渡り坂を上り気味に進み地球の歩き方のおおざっぱな地図を頼りにうろうろしてしまう。暑い中迷いながら歩くのはしんどいが今後の準備運動だと思うことにする。Mara de Deu(マラ・デ・デウ)ユースホステルの前に出て、方向が違うようなので引き返して今度は右寄りに坂を下る方向へ行くと、市の環境課という風のおじさんがいたので道を聞くと何とか英語が通じ、この先右へ登っていくと行けると教えてもらえた。通る人もいない少し荒れ気味の山道を汗だくで登ると頂上に出た。Sagrada Familia(サグラダファミリア)をはじめ、最近建てられているミサイルとかヨットの帆のような形のユニークな高層ビルが一望できる眺めの良い所で、迷いながら登ってきた甲斐はあった。自分としてはささやかなルート探索を楽しんでいた感もあった。「アイスはいかが〜」とおじさんが商売してるが、登ってくる人は少ないので暇そうだ。
 反対側に下っていくと、こちらが本来のParc Guell(グエル公園)であり、これまでの静けさが一転、大変な混雑となった。広い園内にガウディの作品群が多数、トカゲの噴水や回廊など、独特の曲線美を有する建築物やモニュメントが点在して楽しめる。しかし暑さと雑踏にはうんざりで適当に切り上げ、帰りはMetroのLesseps(レセップス駅)まで歩く。来たときの裏道と違い行楽客が多いが、こちらも結構遠くて途中の店でジュースを買って休憩。1日乗車券で次はどこへ行こうか。Pasigia Gracia(グラシア通り)駅で降りて、ガウディ建築のCasa Batled(カサ・バトリョ)を外から見物(空いていたが中には入らず)。Parallel駅でFunicular(フニクリ)に乗り換え、Parc de Montjuic(モンジュイック公園)駅へ、Castel de Montjuic(モンジュイック城)の展望台へロープウェイが接続している。市街地の展望は先ほど満喫したのでロープウェイには乗らずに、Placa d'Espanya(エスパーニャ広場)へ向けてお勧め散策コースを歩く。バルセロナ五輪開催時に改修された広いEstadi Olimpic(オリンピックスタジアム)に立ち寄り、カフェテリアがあったので生ビールと軽食の休憩タイム。付近は巨大なイベント施設が沢山建てられ全体的に閑散とした状態。果たして有効利用されているのだろうか、とは日本でも他人事ではないが。Placa d'Espanya(エスパーニャ広場)へ向けて幅広い階段の脇に長い屋外エスカレーターが設置された珍しい所。ロマネスク様式のドームが聳えるMuseu d'Art de Cataruna(カタルーニャ美術館)はかなり大規模で見学は1日がかりだろう。今朝の凱旋門と同様に大パレード用の直線大通りを通過してやっとMetroのPlaca d'Espanya(エスパーニャ広場)駅。ここはPlaca de Cataruna(カタルーニャ広場)のような繁華街ではなく、大きな記念碑を取り巻き何車線もあるロータリーを多数の車が走りぬけ、国の威信を象徴しているような雰囲気。振り返ると下ってきた石段の上に建つカタルーニャ美術館も貫禄である。
 街歩きにも相当くたびれてきた。ターミナルのEstacio Sants(サンツ駅)でMetroからRENFE(スペイン鉄道)の方へ、今後列車で旅行する機会が無いとも限らないのでどんな様子か見に行く。列車も都市部の地下まで乗り入れていて、RENFE近郊線にも1日乗車券で乗車可能。でも路線が複雑で何だがわかりにくい。Cataruna駅へ乗り入れているらしき列車に乗ってみると、無事出発点のカタルーニャ広場に戻ってきた。1日乗車券があるのでもうひとふんばりMetroに乗ってSagrada Familia(サグラダファミリア)へ再度行ってみた。相変わらず長蛇の列であり、残念だが中に入るのは断念。これにてオリジナル1日バルセロナ市内観光は終了、暑さに辟易し思うようには動き回れなかったが、ガウディの建築を鑑賞する目的は何とか果たせた。それから、Sagrada Familia,Parc Guell,Placa de Catarunaは大混雑なのに、巨大な建造物や迷路のような旧市街は閑散としていて、調和のとれない雑然とした都市という印象。民族意識が強いというカタルーニャ州都の独立心の表れか、まっしぐらに進む人々の気質を感じた。Hotelへ戻ってシャワー、一服して夕食へ。疲れたし昨夜寝てないので、手ごろな近くのイタリアレストランでワイン一杯・生ビールに前菜とスパゲティで手短に済ませた。早めに就寝したものの暑さと時差のせいか今日も寝つけない。特に隣の部屋で女性2名が深夜騒いでいたのでますます寝られず、2日間もこの状態で大丈夫かちょっと心配だ。

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