ピレネーの登山基地ベネスケの町へ
年月日 2010年7月17日(土)
天気 晴れ
タイム Cataruna Platz(6:48)=Barcelona空港T1(7:15/9:30)=迷って市内まで来る(10:00) =LLida(11:20)=Restaurant Braceria Parador101(13:10/13:43)=Benesque(15:10/15:30) =Camping Aneto(15:40)

建物はスペイン古城の石垣色に統一されたBenesque(ベネスケ)の町並み
 あまり眠れなかったHotelを朝早く出る。ここは夜更かしが当たり前なのか、受付のおじさんに「健康的な人だ!」と珍しそうな顔をされた。Websiteで予約した手ごろな値段のAutomatic車は空港発着である。空港まで昨日調べたRENFEの列車で行こうと思ったが窓口で聞いても要領を得ず、結局来るときと同じAeroBusに乗る。カフェテリアでゆっくり朝食を済ませて、約束の8時過ぎ頃にWebで指示された空港駐車場内の指定待ち合わせ場所に行く。"xxxxx RENT A CAR"と名前が書かれたワゴン車が、指定の場所に止まっていたが誰も居ない。係員に聞いたり到着ロビーのMeeting Placeも見に行っても向えの人は見つからず、電話をかけようとするも勝手がわからず、コイン・カードを試したり市外局番を変えたりして、何回目かでやっと通じた。結局コインなど入れずにただダイヤルするだけでよかったのだ。ターミナル番号を聞かれてこれから行くとの返事。説明には書いてなかったが電話しないと来てくれないのだ。やっと英語を話す会社の人と会えて次は営業所に行くのかと思ったら、乗ってきた車をそのまま貸すという。付近で書類を書いて、クレジット支払いを行い簡単な説明で手続き終了となった。スペイン製のIBIZAというCompactタイプ車で走行50000km代でナビ無し。Automaticで9日間374Euroはかなり割安だと思う。大手の会社と異なり店舗を持たずこの方式でコスト安くしているのだろう。保険はフルに掛かっているが、フランスに行く日数分保険料の割り増しを別途請求された。燃料代も含まれているのでEmptyで返却というのも初めてだ。あと20分残っているといって駐車券を渡され帰っていた。
 初めてのやり方でだいぶ驚いたがやっとスタートだ。左ハンドルなので慣れるまではゆっくり走るが、高速道路では分岐点が多くスペイン語の道路標示がよくわからずさっそく分岐点を間違え、結局バルセロナ市街まで来てしまい元のエスパーニャ広場まで完全に逆戻りしてしまった。一方通行ばかりで別のブロックで何とか逆方向の広い道を捕らえ、今度は西へ向かう高速道路A-2に無事入ってようやく一安心。近郊の観光名所、奇怪な岩山の姿が目を引くMontserrat(モントセラット)の丘の直ぐ脇を通る。料金所など無く全て無料、渋滞も無く道路標識に従って順調に1時間強でLLidaの出口から一般道に入る。信号の無いロータリー交差点では他の車を見て要領をつかむ。反時計周りで先に入った車が優先なので、一時停止して待つのがちょっと煩わしい。N-230をずっと北上していけば良い。Alfarrasの市街地では交差点が多数あって曲がる所を間違えたが、標識に助けられて方向を是正していると正しい道に戻れた。次第に山地に入ってくると判りやすくなり道の心配は無くなる。空いてくるとFolksWagenなどにがんがん追い越しをかけられたが、このIBIZAではスピードは出ないし80km/h程度で安全運転で走る。
 Arenという小さな町でCafe&Barに入ってコーヒータイム。Parador101とはVall d'Aran(アランの谷)から101kmという意味?かまどが有って自家製のクロアッサンやディニッシュが置いてあり1つ頂く。ダム湖を眺めながら山間のドライブを楽しみ、やがて世界遺産Vall de Boi(ボイの谷)の入口、時間が有れば立ち寄りたい所。この先で左へN-260に入ると、狭い峠越えの道路で対向車とのすれ違いで気を使うし、慣れている地元車は後ろに接近して来るので道を譲りつつで、運転疲れがだいぶ溜まった所で無事Benesque(ベネスケ)に到着。大きなリゾート村で道路わきはびっしり駐車で埋まっている。混雑しているのかと思いながら、離れた所に何とかスペースを見つけ、まずInformationを目指す。建物は黒っぽい城壁の石垣風の外壁に統一され町並みは整然と美しい。周辺の山を見上げつつ、通りに面したホテル1階テラスのBar/Restaurantではのんびり雑談の観光客など、山のリゾート気分は満点だ。でもこの時間は人影はまばら、天気も良いのでほとんどの人は歩きに出かけているのか。Informationや商店など午後は17時過ぎにならないと開いていないので、滞在予定のCamping Anetoに向かう。これからスペインの人たちの生活時間帯にも慣れないといけない。
 3kmほど走ると直ぐにわかるキャンプ場入口の門がある。受付のお姉さんは英語を話し、何も予約していなかったが1泊分だけ払えば後は好きなだけ居て良いとのこと。パスポートとクレジットカードのスキャン入力を求められ、これで尻尾をつかまれてるわけだ。料金は1泊当たり入場料と車とテントサイトが各6.25Eurox3=18.75Euroでちょっと高めか。テントサイトは自由に場所を選べ、結構混雑はしていたが車1台+テント1張り程度の場所は直ぐに見つかった。広い敷地内はシャワー、キッチン、各サイズのバンガローやドミトリー、スーパーやBar、プールも完備。NZでは必ずあった共用の冷蔵庫が無い点だけは不便だ。家族で長期間のんびり滞在する人も多く、フリーのテントサイト以外は予約しないと泊まれないこともあるようだ。夕方再びBenesque(ベネスケ)の町まで行き、Informationで登山・トレッキングの情報を得る。Vallibierna(バリビエルナ)とLa Besurtaはマイカー規制があり、途中の駐車場からバスを利用する必要がある。その他特に通行止めなどの問題はないようだ。登山用具店も多く、EPIのヘッドに使えるガスも無事手に入り、山間部なのでちょっと品数は少ないもののスーパーで酒類と一通りの食材を調達。今日はキャンプ場に戻り、ビール・ワインを嗜みながら自然の中でのんびり自炊。標高1200mであり日陰では涼しい位で快適である。欲を言うと一人用テントの他にテーブルと椅子が欲しい。

続きを見る
ピレネーのメニューに戻る
トップページに戻る