ワナカでの新年 ロイズ・ピーク(1578m)
年月日 2009年12月31日〜2010年1月1日
天気 31 晴れ、夕方曇り,1 晴れ、風強い
タイム Matterhorn South(12:40)…Lake Wanaka…Eely Point…Beacon Point(14:30)
…Matterhorn South(16:00//8:10)ーMTBー登山口(330m)(8:43/8:55)…尾根に出る(11:00/11:15)
…Roy's Peak(1578m)(11:40/12:00)…登山口(13:32/13:40)ーMTBーDiamond Lake(14:25/14:35)
ーMTBーMatterhorn South(15:55)

Beacon Pointへ向かう湖畔から見るRoy's Peak(1578m)
 NZ旅行者は自炊が基本のようで、キッチンには冷蔵庫、コンロ、食器類が完備している。私もスーパーで買った食材に名札を付けて冷蔵庫へ溜め込んでの自炊生活へ徐々に移行。ここにはAspiringへのヘリで一緒だったスイスの2人組も泊まっていた。スイスの登山ガイドとその友人で、3ヶ月ほどこの国でクライミングを楽しむそうだ。日本人の感覚では考えられないスケールの大きい旅をしているんだ! コインランドリーへ出向いて洗濯して庭に干す。今日は風も割と弱く天気も良いので良く乾くだろう。そんなこんだで午前中は過ぎてしまった。
 昼からはLake Wanaka湖畔の散策に出かけた。今日のような陽気の日には、湖上にジェットボート遊覧や水上スキー、フィッシングなどに繰り出す人が居て賑やか。元気な子供たちは水着で湖につかってはしゃいでいる。気温は20℃ぐらいか、水泳にはちょっと寒すぎる。Wanakaの中心から東方向へ湖畔沿いのトレールに入ると、Eely Point(イーリーポイント)からBeacon Point(ビーコンポイント)に向けて続いている。部分的に車道で寸断され適当に湖畔に沿って道を拾っていく。一帯は湖の眺めの良い別荘地になっていて、新年をここで迎えようというKiwi Familyを大勢見かける。違った角度から見る湖からの山の眺めを楽しみ、対岸には明日登ろうと考えているRoy's Peak(ロイズ・ピーク)(1578m)が良く見える。何も標識が無いのだが岬の先端の辺りが地図で見るとBeacon Pointであろう。この先はWanaka到着日に行ったMt.Ironを一周する形の車道歩きになるので、適当な所で引き返す。
Roy's Peakへは牧場内のジープ道を登っていく
 夕方Aritzaが宿に来た。ちょうどスイス2人組もロビーでワインを一杯やっている所だったの、一緒に自国の山の話などで盛り上がる。その後Seafoodなどのレストランにでもと外に出るが、任せたらここが安いと言って行き着け?のハンバーガーショップで、私だけ向いの酒屋でビールを買ってきての夕食になった。自炊中心で食事は慎ましやかなのでレストランで外食などという考えは無いらしい。帰り道、中心部は車の乗り入れが禁止され警官がうろうろしている。このリゾート地で新年を迎えるお祭り騒ぎがはじまるらしく、NZ全土から多くの人が集まってきているようだ。湖畔の広場には大きなステージが設置されてまもなくコンサートが始まる。宿にもどると、こちらも新年のSpecial Partyでバーベキューにお酒が振舞われ、ジャグジーがにわかカラオケステージに早変わりしていた。Aritzaも今日だけは禁酒は解禁の模様。再び外の様子を見に行くと、街のBARには若者が長い行列を作っていて、BARの入口では警官が念入りにIDとボディーチェックをしている。NZでは飲酒可能年齢はは18歳以上、お酒の入った人々は街に繰り出してコンサートが盛り上がっている。屋外の道路や公共の場所での飲酒は禁止され、警官が見つけると即没収。ここは日本とは違う外国なんだと思わされる。カウントダウンに向けて人出は頂点に達し、新年を迎えると同時に花火が上がり、Happy New Year!の歓声があちこちから上がった。誰彼かまわず周りに居る人に声をかけて祝福している。お祭りムードの中ガイドのAritzaとは礼を言って分かれた。サマータイムなので日本より4時間も早く、世界的にも年越しを最も早く迎える国、日本の初詣でとはずいぶん違って盛り上がった年越しイベントを体験できた。
Wanaka Lakeを眼下にMt.Aspiringの峻峰が姿を現す
 翌日はワナカで最後の山、Roy's Peak(ロイズ・ピーク)(1578m)に登ることにした。登山口までMTB(マウンテンバイク)利用、New Year's Dayは開店が遅いので前日夕方にレンタルしておいた。前日夜更かししたため遅めの出発、前夜の騒ぎがおさまって街は人の気配がほとんど無い。今日は風が強く登山口まで7km走るのにも向かい風で疲れた。登山口の駐車スペースには車数台にキャンピングカーで泊まっている人もいた。はじめ山をまわりこむ強風が吹き荒れていたが、登るにつれ多少風もおさまってきた。羊が闊歩する開けた牧場の広い道を単調に登っていく。早朝から歩いている人も数組見かけた。POLICEと書かれた4WD車入ってきて、後に10人ぐらいの若者が警官と一緒に下りてきた。遭難するような所ではないので、飲酒規制で連行されたのだろうか。
 尾根に出るとMt.Aspiringの姿も確認され、Lake Wanakaは眼下に大きく広がる。Aspiring National Parkの他の山々も良く見えて、強風の中登ってきた甲斐があった。先の尾根にMt.Alpha(1631m)方面へ縦走路が続いていて少し進んで様子を見に行く。緑の草原に所々岩が露出し、同じような眺めの良いコースが続いている。来た道をだらだらと下って戻る途中、登ってくる人には10組ほどに会った。残った時間はMTBで湖畔をもう少し先まで走ってみる。強風や上り下りもあって思うように進まない。Glendfu Bay(グレンドゥーベイ)には大きなキャンプ場があるが、ここもテントとキャンピングカーで埋め尽くされている。湖畔から道が離れたところが、目標としていたDiamond Lake(ダイヤモンドレイク)。一周3時間ほどのRocky Hill(775m)へのコースがあるところ、しかしNew Year's Dayはレンタサイクル店が短縮営業で4時頃に閉めるというので、歩く時間も無くここで引き返す。付近には露出した垂直の岩場が点在してクライミングのゲレンデになっている。帰りも強風と上り坂に悩まされたが、Roy's Peak登山口からは下りと追い風で一気にワナカの街に走りこんだ。ワナカ最終日もワインにビールにBar&RestaurantのSpecila肉料理を楽しむ。クリスマス前後の苦労は嘘のように、食については何の不自由も無くなった。

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