クイーンズタウン〜ワナカ 足慣らしハイキング
年月日 2009年12月25〜26日
天気 25 晴れ,26 曇り(晴れ間有り)のち雨
タイム Aukland空港(12:50)→NZ641→Queenstown空港(14:40)=Melbourne House〜Queenstown散策
(15:00/16:40)…ケルン(17:40)…Queenstown Hill Top(907m)(18:12/18:22)
…Melbourne House(19:30//8:30)…Queenstown(9:25)=Wanaka(BASE Backpackers)(11:15/12:00)
…Mt.Iron(545m)(13:10/13:35)…Anderson Town…Puzzling World(14:35/15:40)…BASE(16:30)

Queenstown Hillからは雪山も望めた
 山に囲まれた小さな空港に降り立つと、Auklandより雲が多いものの晴れて山も良く見える。宿までShuttleを頼む。クリスマス割増料金で18NZ$とられたが、10分とかからず直ぐに着いてしまいこれはかなりボラれた。もともとは空港からバスでワナカへ直接向かうつもりだったが、インターネットで予約した後にバス会社から、クリスマスの12/25に限ってバスは全て運休というメールが来て、急遽Queenstownに1泊できる処を慌てて探したのだ。こんな不備があるなんて、やはりのんびりした田舎の国だと思わせる。ネット予約した民宿風のMelbourne House(メルボルンハウス)に着くと、Stuff Roomに若者が集まって賑やかなパーティーを開催中、受付には誰もおらずよく見ると私(他数名の宿泊者)宛てに、鍵と部屋の案内と係不在になることのお詫び状が入った封筒が置かれていた。75NZ$(\5000強)の部屋はTV,冷蔵庫があり、共同浴室にはバスタブもあってさすがに昨日よりましである。
 街の中心へは歩いて10分ほど、小さな街の店はほとんど休み。Lake Wakatipu(ワカティプ湖)の湖岸で山々や蒸気船TSSアローン号発着の様子を眺める。ガイドブックを見て、今からQueenstown Hill(クイーンズタウン・ヒル)を往復しても明るいうちに下りてこれることが判り、宿へ戻って急ぎ準備をして16時40分から往復3時間のハイキングに出かけた。本番前に膝の調子を確認することもできる。良いあんばいに宿の裏手へ車道を少し登って行った所に登山口がある。牧柵の扉の中に入ると樹林帯の急坂で、多分日本にはないような花が見られる(紫のはミソガワソウ、黄色はミヤコグサに似ているが違う)。この時間も家族連れなど歩いている人は結構多い。途中道が二分し近道を行く。再び合わさる辺りから草原状の尾根になって展望が開けてくる。ケルンのあるピークに登りつくと、かなりの強風であるが眼下に大きなLake Wakatipuが一望のもと。湖の周辺は岩場の双耳峰Double Cone(ダブルコーン)(2324m)やCecil Peak(セシルピーク)(1974m)などの山々が囲み、Skyline Gondora(スカイラインゴンドラ)がかかるBob's Peak(ボブズピーク)から尾根続きで1日ハイキングコースのBen Lomond(ベンローモンド)(1748m)、奥の方にはAspiring National Park(アスパイアリング国立公園)の一部と思われる氷河の雪山も見える。周囲は一面ゆるやかな牧場が広がりジープが通れるような尾根道が小高いピークへ続いている。ちょうど反対から若い男女が来たので聞いてみると、多分あそこが山頂でここから往復1時間とのこと。
Queenstown Hill手間からLake Wakatipuが大きく望める、左の岩山はDouble Cone(2324m)
 ゆるやかに上下するジープ道を歩いて最高点のピークまで行く。15番という札以外は何の標識も無い所だが、展望は相変わらず良い。来た道を戻り、二分するところで下りはViewpoint経由の別のルートを行ってみるが大差ない。歩き出しは膝の痛みがあったが、次第に感じなくなりあまり心配なさそうなのでホッとする。宿へもどりバスタブに漬かってすっきりして街へ夕食に出る。今日も開いている店探しに苦労するが、カジノ内にある中華レストランが開いていたので入る。なんと日本人の女性店員が居て、Aspiring登頂を目指すの話をすると、彼女の旦那も登山ガイドで頻繁に山へ通っているという。今年は例年より寒く雪解けも遅い、天候が変わりやすく不安定ながら登山ガイドは滞りなく実施しているなどの話を伺った。お勧め牛肉料理にワインにビールと豪勢な食事をして祝日サービス料込みで54NZ$(\4000弱)であり、レストランの食費も安い方だと思う。食後はゴンドラ乗り場方面のQueenstown Holiday Park(ホリデーパーク)を見に行く。Campsiteを予約しようとして、このシーズンは3泊以上でないとダメと断られた所、さすがにキャンピングカーやテントがぎっしりで混雑していた。近くにはKiwi(キーウィ) Parkがあってもちろん今はしまっているが、NZ固有種の飛べない小さなこの鳥をNZの人たちはこよなく愛し、自国のことをKiwiと呼び、Kiwi husbandという言葉も知られている。
Wanaka近くのお手軽な山 Mt.Iron
 翌朝、平常通り動き出したWananka Connectionのバス(25NZ$)でワナカへ向かう。かつてGold Town(金鉱の街)で栄えた乾燥地帯の川沿いを走り、バンジージャンプで有名なKawarau Bridge(カワラウ橋)の横を通過。Cromwell(クロムウェル)という町に着くと他のバスとの接続で乗り換える人がいる。また自転車を積んだ男性が下車、長距離の国道を走るツーリング族もよく見かける。Lake Wanaka(ワナカ湖)へ向かう道の両側は広い牧場や農場になっている。遠くの雪山には雲がかかり上空の雲行きも怪しい感じ。ワナカの町に到着すると時折日も差して観光客も多いが、湖畔の風はかなり強い。運転手が宿まで送るというので"BASE"だと言うが通じず、紙を見せると「バース」と言った。ここはオーストラリアと同じで母音の発音が違うので、会話が思うようにいかないことがある。BASE Backpackersのフロントでは若いお姉さんが愛想よく迎えてくれた。ネットで2泊分を(Single1泊60NZ$ \4000強)予約してあったのをバス運休の為1泊キャンセルのメールを送ってあり、一泊分返金できないか聞いてみたが、No Problem! と言うだけでうまく通じないのでこの場は諦める(帰国後にメールで交渉してキャンセル料を除いた分の返金は叶った)。部屋にはTVと個別シャワーがあり、施設も新しくてとても良いと思った...ただし昼間の段階の話。
 午後は超お手軽な山Mt.Iron(アイアン山)(545m)へ歩きに行く。車道の脇を30分ほど歩くと登山口で、牧草地をらせん状に登って広い山頂に着く。晴れ間も有り湖は良く眺められるが遠くの山はずっと雲の中だ。周辺の地形や地球年代的な解説板が幾つか建てられている。麓まで車で来て軽装で登ってくる人が結構いる。下山路は反対方向へとると雰囲気は一変し急な崖となるが道はしっかり作られている。雨が激しくなり雨具を着る。傘も持たずに来た人はびしょぬれになっている。Puzzling World(パズリングワールド)に立ち寄ろうとAnderson Townの方へ回り込んだが、これは間違いで雨の中非常に遠回りになり、素直に直進すればPuzzling Worldの脇に出たのだった。ただMt.Ironを崖下からまた違った角度で眺めることはできた。激しい雷雨となり、Puzzling Worldが雨宿りの場所ともなった。有料のアトラクションは、屋外の迷路と、錯覚を利用した重力逆転など超現実体験の展示室とがあり、この雨ということもあり後者だけにした。無料で入れるエントランスは雨宿りの人でごった返していたが、積木などのパズルが多数置いてあり暇つぶしには事欠かない。
 雨が弱まった頃合を見てワナカへ歩いてもどる。途中Visitor Centerに立ち寄り、天気予報が張り出されているので心配な明日以降をチェック。概ね回復傾向にはあるようだが、晴れとか雨とかははっきりせず長々と文学的?文章で書かれておりあまり役に立たない。ここでは天候はめまぐるしく変わるのでほとんど予報は不可能と考えるべきだ。BASE Backpakersに戻り、時間も早いので明日からの登山に備えゆっくり休息を取る。炊事室完備で隣に大型スーパーもあるので自炊がBestであるが登山が終わるまでは外食とする。ところが何と今日もBoxing Dayという祝日でほとんどの店が休み!これは英国の伝統に習っているようだが、湖岸のSeafood Restaurantもみんな休み。内側のショッピング街に開いているインド料理店を見つけ、ここでカレー料理と地ビールの夕食とする。早めに就寝したまでは良かったが、夜中に騒音で起こされた。すぐ近くにディスコがあり若者が夜通し大騒ぎ、とても熟睡できる状況ではない。宿選びはこの問題が最も重要と判る。2泊しなくて良かった。

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