ドイツ最高峰ツークシュピッツェと周辺ハイキング
年月日 2019年8月9〜11日
天気 雨のち曇り(10日)、晴れ(11日)
タイム 成田空港(17:45)→TG677→バンコク(21:55/0:55)→TG924→ミュンヘン空港(6:40/8:40) =Kreuzeck[山麓駅](10:45/11:15)〜[Alpspitzbahn]〜Osterfelderkopf[山頂駅](11:25/12:05)…Hollentalanger Hutte(14:15/14:45) …Hollental Eingangshutte[地獄谷入口](16:00/16:20)…Hammersbach(17:05)…Kreuzeck(17:30/17:45)= Garmisch-Partenkirchen[Hostel 2962](17:55/7:00)=Information(7:10/7:30)=Obermoos[山麓駅](8:00/8:40) 〜[Tiroler Zugspitzbahn]〜Zugspitze[山頂](8:51/9:40)…Zugspitzplatt(11:00/11:18)…Knorrhutte(12:25/13:00) …国境の峠(14:08/14:20)…Hochfeldern Alm(16:05/16:30)…Ehrwalder Alm(17:10)〜[Ehrwalder Almbahn]〜Ehrwald(17:30) …Obermoos(19:10/19:20)=Arzl[Hotel Erika](20:20)

アルペンローズなどのお花畑が綺麗
 昨年の飛行機の悪夢とはうってかわって順調にバンコク経由でミュンヘン空港へ。昨日到着していたKさん夫妻と合流、AVISレンタカーのカウンターへ行くと行列ができていて結構待たされた。朝は係員が少ない上、窓口の係員と長い時間話して時間がかかる客が多い。疲れるし係員も早口なので私は言われるままにさっさと手続きを済ませてしまったが、これは失敗!しつこく金額を確認しなかったから返却時にびっくりすることになった。今後気を付けないと。。。車は新しかったしスピードメーターは240km/hまであるしでドイツで借りただけのことはある。でもカーナビは使いにくくあまり役に立たなかった。
桟橋やトンネルが連続する地獄谷の歩道
 まずは私のたっての希望でドイツアルプスのツークシュピッツェ周辺を2日間歩く計画。だいぶ昔のヨーロッパ旅行で行きそびれた所である。同乗者もいるおかげで運転の負担は軽減されたが、長時間の飛行後すぐ慣れない国での運転はちょっとしんどい。スピードを控えて慎重にアウトバーンからガルミッシュ・パルテンキルヒェンへ。金原さんのガイドにハイキングからヴィアフェラータまでいくつか紹介されている中、初日はアルプシュピッツェのロープウェイを利用して山麓へ下る楽なハイキングから始めることに。本降りの雨の中の運転であったが、山麓に着くころにはほぼ雨も上がった。2033mの山頂駅はガスの中で残念ながら何も見えない。アルプシュピッツェ[2628m]山頂へヴィアフェラータのコースが作られ、この天気でもそのような格好の登山者が見られた。少し様子を見に行くがこの付近は普通の道だ。アルペンローズのピンクに彩られたお花畑のハイキングコースを下っていく。岩壁沿いの滑りやすい道の上り下りを繰り返し、鼻歌まじりという訳にいかずそこそこ慎重に足を運ぶ。
 標高を下げ霧の下に出ると、険しいV字谷の岩壁を滝が流れ落ちて迫力ある景観だ。延々と緩い下りを続けて谷に出たところがヘレンタールアンガーヒュッテの小屋、小雨模様で食堂は人で一杯。何とか外のパラソル下の席に入ってヌードルスープで温まる。ヘレンタール、訳して「地獄谷」に沿って遊歩道を下っていく。途中右の山腹へ上がっていく道との分岐点に料金表があり、谷沿いを直進すると、深いV字渓谷の底をトンネルや桟橋で抜けていくスリル満点の歩道になった。
ツークシュピッツェ山頂への短い岩場
週末とあって観光客やツークシュッツェへの登山者など多くの人が訪れている。峡谷出口の小屋で入場料5Euroを払うことになった。それでも一見の価値ある所だ。こじんまりした牧歌的な山村に下りつき、登山電車の駅1つ分をのんびり歩いて出発地へ戻る。カムチャッツカで教えてもらったGPSアプリのMAPS.MEが役に立った。初日は楽なハイキングのつもりが、着いていきなりで意外にしんどかったが、なかなか変化に富んでいて楽しめた。駅近くのホステルの個室を予約していた。駅周辺をうろついてから、アルプスへの再訪を祝して、本場の生ビールで祝杯をあげたのは言うまでもない。
 翌朝は天候回復し、三角形のアルプシュピッツェが顔を出した。「く」の字に曲がった岩のひだはあのことか。今日は、念願のドイツ最高峰ツークシュピッツェへ乗り物で楽々登頂後、金原さんのガッタール山下りコースという楽なハイキングのはずだった。帰りに電車で車を取りに戻らなくて済むように、オーストリア側のエアヴァルトまで車で行ってロープウェイに乗ることにする。ロープウェイで山頂までわずか10分、山頂から切れ落ちた岩壁を目の前に見てぐんぐん高度を上げる。その岩場を難なく歩くように頂上へ登っている登山者もいてびっくり。広い台地状の山頂は観光施設が立ち並ぶ。高度の影響で階段を少し登るだけでも息が切れる。東峰の2962m最高点へわずかな距離の岩場ルート、観光客は尻込みする所。我々はもちろん山頂の十字架まで登って記念撮影した。眼下にあるプラットと呼ばれる緩やかな広い空間が印象的、登山電車の地下駅があって短いロープウェイが登ってきている。そのまわりをゴツゴツとした岩山が取り囲んでいる。これもカール地形の一種なのだろうか。どんな所なのか気になっていた山頂に、こんな天気の良い日に訪れることができて幸せであった。
 ハイキングはここが出発点。まずプラットまで直ぐに下れるかと思いきや、針金が付けられた足場の悪い道で、おもけに逆から登ってくる人がとても多くすれ違いにだいぶ時間がかかった。広々した台地をクノールヒュッテへ向けて下っていく。周囲の岩山や足元の地面は石灰質の白っぽい岩肌で、日差しが反射して雪山の様な明るさだ。ヒュッテが近づくにつれ緑が増えてきた。ヒュッテは混雑していたが、何とか眺めの良いテラス席に陣取ってスープを頼んで行動食のランチにする。スープはコンソメに揚げ玉が入っただけで、小屋の名前に反して期待外れだった。この時間になっても下から登ってくる登山者がとても多いのは意外、ロープウェイなど使わず下から歩いて登るのが基本なのか。トラバース道に入り、国境の尾根へ向けて少し登っていく。荒々しく白っぽい岩山がツークシュピッツェへ続く景観の見納めだ。
山頂からプラットへ下るコース
ツークシュピッツェへ続く白っぽい岩稜を振り返る

柵を抜けて牛が放牧されたオーストリア側の牧場内を下っていく。次々に現われる山々の露出した岩肌の景観とお花畑が楽しい。標高が下がって暑くなってきた。林道と歩道が交錯し、スキー場のリフトを見かけるものの夏は動いていない。途中のロッジで休憩、コーラを頼み清涼感を味わう。まだまだ町は遠く、時間も遅くなりエアヴァルダーアルムから町はずれまでゴンドラが動いていたので乗車。今宵の宿を決めてなかったので、KさんはWiFiルーターを持っているので山麓駅で奥さんが3人で泊まるのに良さそうな所をネットで探して予約してくれた。町中を抜け駐車したロープウェイ駅に着いたのは19時をまわってしまい疲れた。金原さんのタイムはかなりきついから要注意だ。

クノールヒュッテへ下っていく
オーストリア側の牧場の雄大な景観

 明日からオーストリアチロル地方の山歩きを12日間楽しむ計画。ピッツタールの入口にあたるアルツルという町で2泊することになった。観光客は通過して谷の奥に行ってしまうような場所、でも地元の人が通うイタリアンパブレストランで素朴な歓迎を受けてこれも得難い経験だ。ワインがボトルキープの高いのしか無くて断念したのが残念。

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