3 ヴィソケー・タトリへ移動、ブダペスト・スピッシュ城などの観光を兼ねて
年月日 2018年7月20~23日
天気 曇り時々晴れ、にわか雨
タイム ボヒニュ湖(10:50)=リュブリャーナ駅(12:53/13:10)…ホステル[HOSTEL CELICA](13:25/13:45) …リュブリャーナ城[Ljubljanski Grad](14:30/16:05)…ティヴォリ公園[Park Tivoli](17:25/18:40)…屋台村(19:50/21:10) …ホステル(21:30//8:20)…リュブリャーナ駅(8:30/9:00)=(列車)=Ajka(15:15/15:20) =(バス)=Veszprem(15:52/16:05)=(列車)=ブダペスト南駅[Deli palyaudvar](17:32/17:58) =(地下鉄)=ブダペスト東駅[Keleti palyaudvar](18:15)…ゲストハウス[Fanni Guesthouse](18:50/20:00) =…くさり橋[Szechenyi Lanchid]…レストラン[Perfetto Italian Kitchen]…=ゲストハウス(23:05//6:55) =…自由橋[Szabadsag hid]・ゲッレールト温泉[Gellert Gyogyfurdo]…要塞[Citadella]…くさり橋…=国会議事堂[Orszaghaz] =…王宮[Budavari palota]…=聖イシュトヴァーン大聖堂[Szt. Istvan Bazilika]…=ブダペスト東駅(17:00/18:25) =(列車)=コシツェ[Kosice](21:59)…ペンション[Penzion Dobre Casy](22:25//7:30)…コシツェ(7:45) =(バス)=プレショフ[Presov]=クロムパヒ[Krompachy]=スピッシュスケー・ポドフラディエ[Spisske Podhradie](11:00) …スピッシュ城[Spissky hrad](11:50/13:10)…スピッシュスケー・ポドフラディエ(13:30/13:45) =ポプラド・タトリ[Poprad-Tatry](14:42/15:06)=(登山鉄道)=スタリー・スモコヴェツ[Stary Smokovec](15:30/16:00) …ペンション[Penzion Partizan](16:20)

市街地からリュブリャーナ城を見上げる
 3人に見送られてリュブリャーナ行きのバスに乗った。雲が多くて昨日までの絶好の天気がずっと続くというわけにはいかないようだ。途中乗客が結構乗り降りして高速道路も通らないので2時間かかって駅前バスターミナルに到着。駅の窓口で明日のブダペスト行き列車のチケット(29Euro)をすんなり購入。宿は事前にネットで個室だと値段の高いところしか見つからず、寝るだけで良いのでホステルの共同部屋を予約した(朝食付25Euro)。改装されて新しく清潔感が漂う部屋に荷物を置いて街歩きへ。観光客はリュブリャニツァ川に沿った屋外カフェやさまざまな様式が見られるという建築群を散策し、川にかかる複数の橋も、市のシンボルであるドラゴン彫刻が飾られた名所。荘厳な大聖堂の内部を拝観した後、背後の丘に立つリュブリャーナ城を見学。ケーブルカーに乗らず歩道を登っても10分程だ。中庭を囲む建物と地下部分には、文化・歴史や現代アートの展示室・牢獄跡などに分かれていて、有料の区域にはチケット(7.5Euro)をかざして入る。螺旋階段を登った塔の上から街を眺めると、統一された赤色屋根の建物群に、周辺には緑の丘陵地帯が広がり、自然に囲まれた美しい国土だ。天気が良いとトリグラフの山々も望めるのだが、今日は霞んで見えない。
 夕刻となり昼間の暑さもおさまったところで、市街地はずれのティヴォリ公園を散策、ティヴォリ城の奥にある丘に登っていくと、アスレチック施設があってトレーニングに励む市民の姿を見る。スポーツの世界でこの国の名前をよく耳にするし、関心の高さが伺える。草に覆われた小道をたどって最高点に行ってみるが、樹木に覆われた何の変哲も無い所だった。歩き疲れて公園の広い花壇の中のベンチでしばし佇んでいると、こんな旅行する意味があるのかという思いにふと囚われるが、無理のない範囲で多くの場所を徘徊し、好奇心を失わず何かを感じ取っていくことが自分の生きがいだと思い直す。夜の市街地へは続々と観光客が繰り出してきており、三本橋を渡った先の広場には沢山の屋台が並んで、アジアの夜市の雰囲気だ。中華系やエスニックもあって国際色豊か。人気のビーフステーキは行列ができているので、ポークのバーベキューに生ビール・ワインを仕入れて、歩道の階段に腰掛けてここでディナータイムとした。
ブダペストへの国際列車は途中でバスに乗継ぐ
 ホステルの共同部屋は最初下でコンサートをやっていて騒音がひどかったが、若い人ばかりで夜遅くまで戻ってこないので、やがて静かになりよく眠れた。早くから予約で埋まっていた個室の方は年配の人も泊まっている様子、観光客という感じでない人が多くいろんな目的で利用されているのだろう。朝9時発の国際列車の2等車に乗り込むと、いわゆる欧州式の6人コンパートメントで、それほど混んでなくて席にも余裕があった。途中停車駅が多く、とてものんびり走る印象、車窓は緑の草原が続いて北海道を走るようだ。ハンガリーの途中駅でバスに乗換えるよう案内がある。よく見ると国際列車の乗降口にもそんな表示があった。30分ほどバスで移動、そして4列座席のブダペスト近郊を走る別の列車に乗る。8時間以上かけて、ほぼ予定通りブダペスト南駅に到着。通貨が異なるので両替し、明日夕刻までの市内観光用に地下鉄の24時間券(1650FT~\800位)を購入。明日の列車が出るブダペスト東駅までは順調に着たが、その近くに予約したゲストハウス(朝食無し31.5Euro)は予約サイトの地図表示がずれていて見つけるのにだいぶ迷った。大都市でこの値段だと、一般アパートを一部利用したもので、部屋は狭く管理人が常駐せず慣れるまでゲートの開け閉めにも戸惑うといった感じだ。夜景を見に行こうと、地下鉄デアーク広場駅から観覧車のある公園などを見てドナウ川へ向けて歩いていくと、有名なくさり橋と対岸の丘に立つ王宮のライトアップが美しい。しかしひどい雷雨になってしまい、多くの観光客に混じって橋下の地下道で雨宿りする。小降りになった所で、くさり橋近くは高級ホテルばかりなので駅方面に戻る途中の繁華街で適当なレストランに入り、やや豪勢に牛肉料理とワインでブダペストの夜を味わう。
ゲッレールトの丘からドナウ川のくさり橋と王宮を眺める
 朝の散歩はFovan ter駅から自由橋を渡り、ハンガリー名物の温泉のひとつゲッレールト温泉の建物と大理石の絢爛な内部装飾を見学。見るだけなら無料だが入浴料は高額、朝早いのでお客さんの姿はまばらだ。そして山頂の自由の肖像が目立つゲッレールトの丘に急斜面を登り、頂上の要塞からドナウ川と街並みを見下ろす。急な登りで汗だくになるが、この景観はぜひ見ておきたいところ。王宮の庭のほうへ下りドナウ川沿いを散策して、昨日と同じくさり橋を渡って宿へ戻り一服。チェックアウトして荷物を預け、最初は国会議事堂へ。内部見学はネットで予約しないと直ぐには入れないようだが、尖塔に覆われ大掛りでメルヘンチックな外観を見るだけでも来た甲斐はある。次は地下鉄セールカルマン広場駅から坂を上りウィーン門をくぐって王宮の丘へ。結構広いエリアに見所が分散している。中心となる三位一体広場は観光客でごった返している。漁夫の砦にチケットを買って入ってみるが、それほど見るべき所もない。マーチャーシュ教会の尖塔へは予約制のツアーで30分ほどの待ち時間で入れた。螺旋階段の途中にある巨大な機械仕掛けの鐘は見ごたえ有るが、上からの展望はゲッレールトの丘の方が良かった。大きな美術館や地下迷宮、点在する小さな博物館など中に入って見ていたらきりがない。外側から見て回る。途中セルフ式レストランなどもあってランチの場所には事欠かない。うろうろしているともう午後3時を過ぎてしまった。王宮の丘を下って最後は聖イシュトヴァーン大聖堂からレトロな地下鉄1号線があるアンドラーシ通りへ。オペラ劇場の他、この付近も小さな美術館・博物館が多い。恐怖の館には若い人の行列ができていた。さらに市民公園まで足を延ばせるかと思ったが、時間がなくなってきたので、さわり程度のブダペスト観光はここまでとする。
コシツェのアルジュベタ教会へ続くムリンスカー通り
 夕刻、スロヴァキア第2の街コシツェへの列車はローカルな景色の中をのんびり走り、途中で長時間止まっているので大丈夫かと思ったが時刻通り到着。明日はバスでスピッシュ城に寄ってからタトラ山地へ向かいたいが、バス案内書はもう閉まっていた。予約していた駅に近いペンション(朝食無し29Euro)は居酒屋の2階で、道理で夜遅くまでチェックイン可能だったわけだが、泊まるだけで旅行のサポートは全く得られない。翌朝付近を少し散歩、荘厳なアルジュベタ教会に目を奪われる旧市街フラヴナー通りは寛げる雰囲気。駅へ向かう途中は朝早くから人々の往来も多く、店も結構開いていて生活感の漂う街だ。駅横のバス案内所に聞くとスピッシュへの直通バスは10時過ぎの1本だけ。乗り継ぎ便がある隣町のプレショフへバスで行き、窓口で訪ねると、ここからの直通便もしばらく無く、クロムパヒという町でもう一度乗り継いだほうが早い。乗り継いだバスに同じくスピッシュ城に行く台湾の若い男女が乗っていて「日本人でしょ」と声をかけられる。中国系はワイワイ賑やかだが、日本人はボソボソと話すのですぐにわかると言う。山の中の曲がりくねった道を走ってきて、待ち時間もあって、スピッシュカピトウラの町についたのは11時になってしまった。案内書でポプラド・タトリへのバス時刻を確認し、荷物を預ってもらう(0.5Euro)。
スピッシュ城の廃墟の城壁と周辺の緑の丘陵地帯を見下ろす
 麓の駐車場から正面の丘に堂々と横たわる廃墟の城壁を目指して草原の道を登っていく。必ず写真で紹介されるこの光景に魅されて訪れる人も多いだろう。チケット売場の所から城壁内部に入る。城壁の上や内部に歩道が続き、頂上部分に中世の様子を再現した展示が集中し、戦闘のものものしさを感じることができる。麓の町なみと周辺の丘陵地帯の眺めも良い。無料の英語オーディオガイドを貸してもらえるのでじっくり見学できる。近くに駐車場があり、ツアー客など頂上付近だけ見る人が多いようだが、下から登った方が城の魅力を味わえるだろう。再びバスに乗り、城壁に囲まれたレヴォチャの町を経てポプラドタトリへ。コツシェとブラチスラバを結ぶスロヴァキア鉄道の幹線が通り、タトリ電気鉄度の出発駅。正面に聳える山脈は、モクモクした雲にすっぽり覆われ、山容を伺い知ることはできない。拠点となるスタリー・スモコヴェツまで運賃は2Euroと観光路線にしてはとても安く、車内は空いていた。

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