【泥まみれのピヘア・トレール〜アラカイ湿原】
年月日 2007年12月30日(日)
天気 曇り時々晴れ、湿原は霧と雨
タイム 車道終点プウオキラ展望台(08:20)…ピヘア展望台ピーク(9:06/9:18)…湿原十字路(9:40)
…終点キロハナ展望台(10:38/10:45)…十字路(11:43)…プウオキラ展望台(12:50)

アラカイ湿原からピヘア展望台付近の山を望む
 カウアイ島では、3泊とも群立公園のキャンプ場のパーミッションを取った。最初の夜はルーシーライト・パークに泊まる。開けっ広げのグラウンドに張るだけで、州立公園のように自然の中でキャンプという雰囲気は全く無い。でもワイメアの町のスーパーやレストランに歩いて行ける距離なのは便利。温水でなく外からも見えてしまう粗末なシャワーがある。少々寒いが水着を着て浴びるシャワーも気持ち良いものだ。オアフ島のようなゲートも無いので出入り自由、セキュリティの不安はあるが、最近問題あったという話はきかない。
 翌朝は早出ちしてコケエ・ロードを登っていき、太平洋のグランドキャニオンといわれる一帯の山岳公園で1日トレール巡りを楽しむ。多雨地帯のカウアイにしては、幸い青空も見られ天候もまずまずだ。途中景色の良い場所がいくつかあるが、まずは終点のプウオキラ展望台(1250m)から最奥のトレールとなるアラカイ湿原を目指す。朝早い時間はまだ人の訪れも無い。展望台から、眼下の海岸まで1000m以上の崖となって落ち込むカララウ渓谷の景観は圧倒。ところが一歩トレールに踏み入れると、赤土の裸尾根でつるつる、昔のバカ尾根を最悪にした状態。こけながら歩くのですぐに泥だらけになる。部分的な急斜面は通過困難状態であったが、段差をとらえて木にしがみついたりして突破。分岐から左へ滑る急斜面を注意してピヘア展望台のピーク(1285m)へ、雲がでてきてしまい展望はいまいち。
 トレールを下ってアラカイ湿原を目指す。ここまでひどいぬかるみでめげそうになったが、やがて木道が現れ、別世界のように歩きやすくなった。十字路から左へ湿原トレール最奥の展望台を目指す。一旦カワイコイ川の渡渉地点に下り、川で泥だらけの靴とズボンを少し洗い、再びジャングル地帯を登り返して行く。所々木道が切れるとすぐぬかるみにはまることになる。登りの傾斜がゆるくなると日本でも良く見られる感じの湿原地帯が延々と続く。進むにつれ深い霧につつまれ霧雨の中になる。季節にはオヒアの花など楽しめるそうだが、今は何も咲いていない。
 やっと終点のキロハナ展望台(1210m)につく。カララウ谷の隣のワイニハ谷が見下ろせるとのことだが、今日は展望は皆無で残念。後で付近の地形を調べた所、カウアイ島最高峰ワイアレアレ山(1544m)までこの平坦な湿原が続き、反対の北海岸側はすべて崖で急峻に落ち込んでいる。常に崖に気流がぶつかる為、ワイアレアレ山頂付近は滅多に晴れることはなく、年間降水量は12300mmに達し地上で最も雨も多い場所だとも言われる。また軍事上の理由で山頂への立ち入り許可は得られないとのこと。この付近が最も山頂に近いトレールで、平坦な湿原をひたすら登れば山頂に達することになり、最高峰の雰囲気を垣間見るだけでも延々単調な道を歩いて来るだけの価値はあるかと思う。
裸尾根道からカララウ渓谷の絶景を見下ろす
 往路を忠実に戻る。進むにつれ、霧が晴れて時折ピヘア展望台付近にごつごつした小ピークが連なっているのが見える。十字路までの間に、結構多くのハイカーとすれ違った。彼らはそんなに泥まみれになってなかった。おそらく十字路から下の方に行くと林道があって4WD車が乗り入れできるのだろう。十字路から登りかえして木道が切れると再び泥と格闘になる。ピヘア展望台までは、他に数パーティが同様に泥まみれで登っていた。駐車場が近づくと人が増えるが、観光客はこの状態のためすぐに引きかえしている。若者のグループには、私を指差して笑いながら "It's a Mudder" と言われる。裸尾根の原因は島の周回道路計画で、かつて途中まで道路工事が行われた為で、結局この地形への道路建設は断念されたのだ。

【太平洋のグランドキャニオン ワイポオ滝トレール】
年月日 2007年12月30日(日)
天気 曇り・晴れ間・にわか雨
タイム ハレマヌ・ロード入口(13:30)…クリフ展望台(13:52/13:56)
…ワイポオ滝(14:20/14:30)…ハレマヌ・ロード入口(15:23)

コケエ・ロードからワイポオ滝を遠望
 途中のコケエ・ロッジのキャンプサイトで泥おとしをして少し落ち着いてから、次はワイポオ滝トレールに向かう。日曜日ということもありたくさんの車が上がってくるが、トレール入口には駐車スペースを見つけることができた。最初は4WD車のみ乗入れ可能な林道を下り気味に進む。山道になってすぐの分岐を右に入るとクリフ展望台があり、グランドキャニオンさながらの絶景が堪能できる。ワイアレアレに雨を降らせた風が超えてきて、こちら側は比較的晴れ間が多くなるようだ。トレールの道の状態もまずまず良好。ワイポオ滝の手前にも開けた好展望地があり、沢に向けて下ると滝の落口になる。足場が悪く滝の全景も見えないのであまりパットしない所であった。ここまでは多くのハイカーで賑わっていたが、この先のトレールは荒れていて一般向きではない模様。
 これまででは最も充実したトレッキングに満足して帰路につく。途中のワイメア・キャニオン展望台(1020m)からは先ほどのワイメア滝を遠望できるが、落口からは想像できない垂直の落差がある滝だ。ちょっと水量が少ないのが惜しい。時々激しいにわか雨に見舞われるが、その後は決まって美しい虹が見られこれも感動もの。今宵の泊まりは北海岸側のハエナ・ビーチパークで、島をほぼ一周する形で結構ドライブの距離がある。到着時には日が暮れてしまったが、道路に面したキャンプ地で、砂浜もあって良いローケーション。泳ぎや釣りなど、何日間も滞在しているキャンパーが結構多かった。

【ハワイで最も人気のトレール ナパリ・コースト】
年月日 2007年12月31日(月)
天気 曇り・晴れ間・にわか雨
タイム カララウ・トレール入口(8:23)…ハナカピアイ・ビーチ(10:00/10:40)…トレール入口(12:40)

昨日見下ろしたカララウ渓谷へ続く険しい海岸線
 ハワイ屈指のトレッキングコース、ナ・パリ・コーストだけあって、朝早くから多くの人を見かける。昨日のピヘア・トレールほどではないものの、道はゆかるんでかなり滑りやすい。山側にはナ・パリ(崖)という名にふさわしい、尖ったピークが数多く聳えている。行く手には最奥のカララウ谷までいくつかの急峻な尾根が海岸に落ち込んでいる。他ではまず味わえない独特の景観だ。カララウ谷上の平坦なピークには昨日通った白いレーダードームがポツンと建っているのが見え、確かに昨日はあの上にいたことを実感する。トレールの終点カララウ谷まで行くには2泊3日でトレッキング・パーミッションが必要。今回は一般的なハナカピアイ・ビーチまでの往復とする。時々重荷のバックパック姿も見かけるが、この道の状態でのトレール走破は苦労しそうだ。
 非常に滑りやすい下り坂を過ぎると、目的のビーチ手前の沢に出る。水量はそこそこ多く、増水時の渡渉は危険との注意書きあり。一般にはここで左に海岸のビーチに出て終わりにするようだが、冬場は手前ビーチが消滅し他パーティーも渡っているので、私も靴を脱いでストックを突きながら渡渉した。中ほどは水深が膝上で、水圧も結構あって転倒には要注意だ。先の小規模なビーチで休む。日帰りでハナカピアイ滝へ向かうパーティーも見られた。私も少し歩いて行って見る。ほどなく滝の全景が見える所があり、滝へはさらに往復3時間かかるので、これで満足して往路を戻ることにした。
 昨日の夕方走り抜けた北海岸沿いに、プリンスビルやキラウエア灯台などを観光しつつ、今晩の泊まり場、アナホラ・ビーチに向かった。強風が吹き荒れるさびれたビーチ、ただ観光地化されない素朴な穴場だとも言える。背後には荒々しい岩山が時々姿を見せてくれた。テント設営してから、リフエ近郊のワイルア滝を見に行く。島の中心となるリフエの街自体は小さく特に目ぼしいものも無い所。群立キャンプ場は近くの住民の集会場に使われているきらいがある。大晦日なので、こんな小さなビーチでも付近の住民が集まって酒飲み会や花火に興じていたが、夜遅くまで騒ぐことなく自分の家に帰っていったようだ。翌日は昼の便でハワイ島へ向かうのであまり時間が無く、天候も雨模様で悪かった。リフエ郊外のオパエカア滝やヘイアウを見たり、ノウノウリッジ(スリーピング・ジャイアント)やクイラウ・リッジ・トレール入口を見に行った。あまり人の訪れもなさそうな静かな森の中に案内板があった。南側のナウィリウィリ・ビーチまで行くとこちらは晴れ間も出ていて、しばしのんびりしてから空港へ向かった。

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