エルブルース(5642m)スキー登山1
モスクワ〜コーカサス 移動編

今回の登山活動の範囲全体を示すマッ プ
3 つのエ リ アの詳細図は該当ペ|ジ に記載 し ま す

年月日 1998年4月23日(木)〜24日(金)
タイム 成田空港第2(12:40)→(SU584)→Moscow/Sheremetye(17:40/18:55)=Belgrade Hotel(19:40//9:15)
=クレムリン(9:50/10:35)=ヴァラビヨーヴィ丘(10:55/11:00)=Moscow/Vnukovo(11:35)

 AEROFLOT機でモスクワへ向け飛び立つ。サッカー試合に行くという中学生位の未成年が多数乗っていて、 機内サービスのアルコール量は十分。前列には福島のキャバレーにウクライナから出稼ぎに来ていた 19〜24歳のダンサーが座っていて、Iさんがにわか勉強のロシア語で話しかけたが、彼女たちは日本語を 良く知っていて楽しい会話ができた。隣席にはルーマニアの知人を訪ねての旅行に行く中年男性。 ややはしゃぎ過ぎて疲れ気味でモスクワに着いた。
 ゆっくり仕事をする女性審査官は無事通してくれたが、その後の税関通過に時間がかかった。 列がちっとも進まないのだが、帰国ロシア人の多量の手荷物の検査に時間がかかっていたようだ。 真面目に申告必要の列に並んでいたのが敗因で、正しく申告書を記入すれば日本人はフリーパスな ので、申告不要の列からさっさと出てしまえばよかったのだ。

クレムリン 赤の広場にて
いちばん右がユーリ、右から2番目がウラジミール

 今回モスクワでのガイドのウラジミール・コピロフさんに迎えられ、市街中心部のホテルへ向かう。 この日は異様に暖かかったが、樹木の冬枯れや所々道ばたに残る雪は冬の佇まいだ。 ウラジミールさんは、ロシアの山ガイド
 "Forbitten Mountains"
の著者でもある登山家だが、今はモスクワのアドベンチャー 指向ツアー会社の仕事をしている。彼のホームページ
 "http://www.sft.fact400.ru/kopylov" 
にもその手の情報が満載、今回の報告作成においても参考にさせてもらった。英語はちょっと聞き取りにくく、 口数は少ないが、顎髭とがっちりした体格は風格を感じさせる。彼のお兄さんにあたるアレキサンドル・コピロフが、 今回の山のガイドをしてくれることになる。
 この日は飛行機疲れの為早めに就寝。部屋の窓からは、ライトアップされたホワイトハウス (最高会議ビル)や厳めしい政府機関のビルやネギ坊主とロシア十字架の寺院等眺められた。 広い土地に高層で巨大な要塞がポツリポツリと聳えている、なんともユニークな都市空間だ。 一時はこの国の物不足とインフレが話題になったが、町はざいぶ活気を取り戻して自由の国ロシア へ変貌をとげつつある印象だ。
 翌日、ウラジミールに市内案内してもらう。ユーリさんも途中まで御一緒した。ユーリは 数日後に別の客のガイドをするためにコーカサスに行くのでまた会えるとのこと。後で聞いた話だが、 ユーリは7-Summit中南極とエベレスト以外の5つをクリアしてる。私はモスクワは初めて、IさんとYさんは キリマンジャロの時来たので2回目。クレムリン付近のワシーリー聖堂やデパートや博物館など、 雑多だが威厳を感じさせる建造物をざっと見る。博物館の横の教会の扉が開き、中から厳かな行進の列が。 葬儀だろうか。このあと新婚カップル記念撮影の場であるヴァラビヨーヴィ丘へ。モスクワ河 とレーニンスタジアムを隔てて市街を眺める。付近は白樺のような白い樹皮の木々が目立つ。

年月日 1998年4月24日(金)
天気 曇り一時雨 夜は雪
タイム Moscow/Vnukovo(14:05)→(SU1217)→Mineralnye Vody(16:10/16:30)=Cheget Hotel(19:40)

ミン・ボディからチェゲットへの車窓
北海道を思わせる平原の向こうにエルブルースが見える(帰りに撮影)

 国内線の発着するVnukovo空港へ。ディスプレイ画面に写される方式のロシアンルーレットならぬ ハイテクさいころ賭博ボックスが流行っていて、 惑わし気な音楽が流れ、中からおねえさんが手招きしている。待ち時間の間にビールを飲みに2階へ。 ロシアのビールはまずいと聞いていたので、輸入物にするが種類は豊富だ。 チェックインにて荷物超過料金を取られた。何と搭乗口まで行ってから、再度機内持ち込み分まで 重さを量らされて請求された(3人分で計37kg 280ルーブル〜46$)。
 Mineralnye Vody(Min-Vody)では、アレキサンドルの出迎えを受ける。長身でスティングのような 渋い魅力の人だ。この地方で山岳レスキュー隊の仕事をしているという。モスクワに比べるとだいぶ 緯度が下がって新緑の季節を迎えている。荷物もスムーズに受け取り、北海道を思わせる広い大地の 中をひた走る。時折牛や羊の群れを見る。 この日は曇っていたが、帰りには快晴だったので、エルブルースから続くカフカス山脈の白い峰々 がはるかに連なっているのが良く眺められた。
 Baksanでグルジア国境へ続く道と分かれ、U字谷のBaksan渓谷をさかのぼっていく。周囲には2000m 級位か、雪を抱いている山が見えはじめる。薄暗くなる頃ホテルに到着。ロビーはだだっ広くて 殺風景だ。建物は古そうだが頑丈な10階建てくらいの造り。エレベーターは何とか動く。 1人+2人部屋がセットになった、3人にちょうど良い4階の1室へ案内された。 食事は1階のレストランへ。この日の夕食は南米のアサードを思い出す黒こげビーフ。パンと肉料理中心で、 スープも出ずアルコールも無かった。他の2人は普段洋食に食べ慣れないので、これから食べ物には 悩まされそうという。滞在中出された食事については、私はポテト,肉,独特な形のポットで入れるリーフティ(ロシアンティー 用のジャムは使わずに飲む)は気に入ったが、サラダやお粥が妙に甘い味付けだったり、 ソーセージが生っぽかったりするのは、さすがに口に合わなかった。

チェゲットホテル前の広場にて
週末の日中には露店が開き、行楽の人たちで賑わっていた。NakraからDongus-Orunの岩山を望み、スキーリフト乗り場がある。

チェゲットのバザール
ウールの編み物が中心、その場で女性達が編んでいる。奥にはIrikchat方面 の山々。
 ホテルの前は広場になっていて、昼間は串焼きバーベキューや飲み物の露店が開く。その片隅には、CAFE(?)と 書かれた小屋のような店がある。ここはワイン,ビール,ウオッカ,ジュース等飲み物が豊富で、 我々も気に入って、ホテル滞在中は毎日訪れて顔馴染みになった。2人部屋には冷蔵庫も備え られていたので、これで飲み物には不自由しなくなった。
 このCAFE(?)は、売店とレストランと酒場とディスコを合わせたような不思議な店である。 ロシア人の国民性の一面をうかがい知るような気になる。いろんなメニューがあるが、ロシア語 だし英語も通じず全くわからない。調理場まで入っていって、これがいいと見つけた魚のグリル (ます)は、味も良くネギのきざみまでのっていて、我々3人の日本人には大好評だった。 ロシア人の客が食べている肉まんだか餃子みたいなのを見て、後で身ぶり手振りで注文してみたり もした。しかしキャビアとかボルシチとかの、いかにもロシア料理という感じの料理には、 ついぞお目にかかれなかった。
アザウのロープウエー乗り場
近郊からのスキーヤーやボーダーで賑わうところ

アザウのロープウエーの売店前にて
左から2番目がユーリー,3番目がアレキサンドル,その右は彼の奥さん。


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