金曜日の尾瀬臨時夜行電車に乗る。夜行に乗るにはバスと共に事前の予約が必要、 当日夜の申し込みはできない。沼山峠行きバス6台が連絡、小豆温泉で下車は我々2 人のみ、他の人は皆尾瀬へ。雨模様で時折強く降るあいにくの天気、バス停はスノー シェッド内にあり、雨を避けてそこで仕度する。温泉入口の広場に駐車スペース有り、 先行者の車は見当たらないが、後から三岩へ登る様子の2人組が車で到着。 【原生林の中の整備された道】 黒檜沢沿いの道ではまずエゾアジサイに迎えられ、オカトラノオ,カラマツソウ, トリアシショウマ,小湿原ではオタカラコウ、沢を何本か横切り水を汲む。おいしい 水だが、雨のせいか汲むと若干土が混じるのでTさんは敬遠している。後からの2人 組に抜かれる。ブナ平からは単調なぬかるみの登りが続き、頑張りどころ。花は無く なるが、自然のままのブナ林を鑑賞しつつ行く。秋の黄葉は見事だという。 【今年の湿原の花盛りは過ぎていた】 雨はあがってきて天候回復傾向。シラビソなど高層樹林に変わり、ゴゼンタチバナ が所々一面に咲き、ギンリョウソウがにょっきり生えている。やがて湿原を横切る。 今年は花の盛りは早く過ぎてしまったようで、ミツガシワの名残りが少しさびしそう だ。少し上がると小綺麗な三ツ岩小屋に到着。冬季入口の高さが冬の積雪の多さを物 語る。小屋の目の前には水量豊富な水場。思わずがぶ飲みして、あとで単に道を流れ てきた水だったとわかり、Tさんは一瞬青くなる。でもここの水は少し泥や葉っぱが 混じろうと全然問題ない。 【草原の頂上で地元の方と御一緒する】 小屋内で休んでると、別の2人組が登ってきて先に頂上へ向かった。我々も荷物デ ポしてゆっくり登り出す。ひどくぬかって歩きにくい。途中の湿原も花は少なく、小 さな紺の花と周囲にオオバツツジが見られたぐらい。この辺での山スキーはとても快 適だろうと想像しながら行く。正面に三ツ岩の尾根を見て右よりに登ると、コバイケ イソウがたくさん咲いた草原、眺めも良く晴れていたら楽園だ。頂上も同様に開けて 展望良さそうだが、今日は残念ながら眺めは無し。先着の2人組は地元白河市の方。 ビールをご馳走になってしまい(昨年の守門岳を思い出す)、さらに5月の会津駒 (一昨年)の写真など見せていただいた。例年は今頃でも残雪あるが、今年は雪は既 に完全に消えてしまっているらしい。
小屋にもどって昼食をとっていると、別の夫婦連れが来た。飯豊の麓の山都の方、 浅草岳へ向かったものの沢の増水で登れずここへ来たという。遅くなったので頂上は あきらめるとのこと。 予定通り窓明山をまわって下山することにした。はじめはぬかって歩きにくい道。シャ クナゲ,シナノキンバイ,クルマユリ,オオバギボウシ,ニガナなどの花を見る。下 り着くと開けた窓明湿原でワタスゲの名残りがみられた。視界も開けてきて、先のコ ースや坪入山方向への稜線が多少眺められた。道が乾いて歩きやすくなり、ひと登り で窓明山。田代山〜帝釈山方面のなだらかな山並みも望めるようになり、トンボが無 数に舞い、静かでとても気分が良い。往路を戻らずこっちへ来て良かった。この先、 会津朝日岳へ続く稜線に道はなく、深い薮に覆われた原生の世界だ。 【下山後はやっぱり温泉】 国体コースとして切り開かれた長い下りは、ぬかるみが少なく歩きやすい。でも長 丁場の疲れがでてきて、Tさんのペースがあがらずゆっくり下る。再びブナの森に入 り、太古の雰囲気に励まされる。国道を下に見て最後は階段の急降下。今夜は小豆温 泉が満室だったので、桧枝岐の民宿を予約してある。バスに何とかぎりぎりで間にあ った。山ぶどう酒,岩魚塩焼き,そばに山菜天ぷら,山椒魚の天ぷら,など山のご馳 走に満足。
【翌日はのんびり散策】
|