山スキー 入笠山と北八ヶ岳
【月日】 98年1月31日(土)〜2月2日(月)
【メンバ】単独(マイカー利用)
【装備】 山スキー,シール,ゲレンデスキー
【参考】 岳人97年12月号,エアリアマップ甲斐駒・北岳,エアリアマップ八ヶ岳・蓼科,
     山スキールート図集2,北八ヶ岳XCスキーイラストマップ

年月日 1998年1月31日(土)
天気 曇り時々晴れ
タイム 諏訪南I/C(9:00)=富士見パノラマスキー場(9:10)〜ゴンドラ山頂(10:00/10:20)
…入笠山(11:10/11:53)…大阿原湿原(12:15/12:27)…入笠山(13:05/13:15)
…マナスル山荘(13:25/13:41)…小入笠山(13:55/14:08)…ゴンドラ山頂(14:35)
〜(ゲレンデ)〜スキー場(16:47)=茅野(17:20)

【まずはスキーピークハント】
 山スキーとゲレンデ板の2本を乗せて、まずは入笠山(1955m)を目指した。日本300名 山のピークハントも兼ねている。2回券として使える往復券を購入して山頂駅へ。テレ マーカー2名が支度中、頂上へ登った後林道を下るとのこと。今日は西風が強く八ヶ岳 上部など雲の中、展望はやや期待はずれだった。

【冬山入門ハイクの山】
 シールを付けて林道を行き、途中ショートカットして第1スキー場から入笠湿原の上 をシール付けたまま滑って山彦荘へ。わかん歩きのグループに会う。マナスル山荘へ再 び林道、先行グループを抜いて、シールをきかせて登山道に沿って左よりの樹林帯を登 る。道は急傾斜でシールにはきついし、樹林帯はやぶがうるさくて、快適とは言えなか った。別パーティが下山してくる。スノーハイクの人ばかりでスキーの人はいない。頂 上は風が吹き付け寒かったが、南アから周辺の山、雲の中の八ヶ岳、氷結した諏訪湖等 眺められた。

入笠山頂上にて
八ヶ岳は雲の中に隠れてしまっていた。
【大阿原湿原へ足をのばす】
 頂上から樹林の間を縫って南側へ滑降。夏道よりも樹林がまばらな西よりへ下ったの で、少し東に登り返して林道に出る。なだらかに上下する林道を、首切清水を経て大阿 原湿原入口の看板までカラマツ林の中をスケーティング。ここまで歩きで来る人はいな いので、鈴蘭の代わりにひっそり静かな雪原のひとときを楽しむ。帰りはシールを付け て、入笠山頂上へだいたい夏道に沿って戻る。

【滑降はいまひとつ調子出ず】
 頂上は午前中よりも多くの登山者を迎えていた。マナスル山荘へ下りはじめは、急斜 面なので、右側の木の中へ大きく滑り込む。道を歩くパーティからは物珍しげな視線を 浴びる。あまりスキー向きとは言えず、滑りにくそうに見えたことだろう。半分ほどで 誰もいない入笠山第2スキー場に出る。やっとスキーの威力を発揮して一気にマナスル 山荘前へ滑降。ついでに無線中継所の建つ小入笠山(1859m)へ登ってみた。木のない牧 場斜面に期待するも、雪質が重く回転時に転けてしまい、あまり快適な滑りはできず。

【ボーダーに怯えつつゲレンデを下る】
 急なアイスバーン状のパノラマゲレンデダウンヒルは、山スキー板ではパッとしなか った。車に戻って板をゲレンデ用に交換。今度はボーダーに負けずにがんがん飛ばして やっと満足。天候も回復傾向だ。レストハウスでのんびりしてから、茅野駅付近でビジ ネスホテルを探して泊まる。

年月日 1998年2月1日(日)
天気 晴れ
タイム 茅野(7:20)=渋ノ湯(8:35/9:10)…高見石(11:05/11:55)…オコジョの庭
…高見石(12:33/12:45)…白駒池(13:00/13:15)…麦草峠(13:50/14:10)
…メルヘン広場(14:50/14:53)=(タクシー)=渋ノ湯(15:30)

【登山道もシールで頑張って登る】
 渋ノ湯への最後の登りを上がれず、チェーンを巻いていたら、運悪く前から定期バス が来てしまい、しばらく待たせてしまった(御迷惑をおかけしました)。渋御殿湯に宿 泊予約してから、高見石への道をスキーをかついで進む。雪もまあ多い方なので左岸の トラバースを終えたところからシール登行にする。道幅が狭いところはちょっと難儀す るも、シール歩行で登り切った。小屋泊りのパーティーが下山してくるがスキーの人は 無し。偶然お正月の海外トレッキングで御一緒した御夫妻含むパーティ(黒百合平でテ ント泊だったとのこと)に出合い、5月連休の海外ツアーの話など立ち話した。

【天然ゲレンデの「オコジョの庭」で新雪滑降】

オコジョの庭
山の中の新雪滑降は気分最高
 賽の河原で左に急登のところを少し直進したら、道に巻いて戻るまで少しやぶの中を 歩かされた。雪化粧したコメツガ樹林帯の平らな道をのんびり行くと高見石。最高の天 気で、妙高・北アルプス・御岳や白駒池の向こうに浅間などくっきり。小屋のテラスは テレマーカーやスノーハイカーで賑わっていた。ピラタスの上から1日でここまで周回 する、ややハードコースの単独テレマーカーも到着。付近に天然のゲレンデがいくつか あり、なかでもオコジョの庭が良いというので行ってみた。400m程、ほど良い幅で樹林 が切れていて、一人気ままな新雪滑降はこれまた気分最高。

【渋ノ湯へ直接下るルートは断念】
 白駒池への滑降は急で幅が狭く、木にぶつかりそうになって転けたりやや難儀した。 凍結した白駒池の真上で一服後、林道へ下り、またシールつけて林道沿いに麦草峠へ。 峠付近は広いゲレンデで、XCやテレマーカーで賑わう。山スキーやアルペンの人はや はり皆無。小屋でルート図集にある渋ノ湯への状況を訊くと、今は目印無く夏道も薮ひ どいので状況は不明という。単独でRFの覚悟もないので、電話でタクシーを申し込んで 林道伝いにメルヘン広場へ下ることにした。渋ノ湯までは雪のため近道が通れず下を回 ったので、タクシー代が痛かった。

高見石からの展望
北アルプスや妙高方面まで眺められた。
白駒池と浅間山 天気がすこぶる良い日であった。

年月日 1998年2月2日(月)
天気 晴れ
タイム 渋ノ湯(8:05)=ピラタスロープウェイ(8:54/9:20)−山頂駅(9:27/9:37)…五辻(9:57/10:02)
…出合辻(10:15/10:22)…麦草峠(10:48/11:08)…雨池(12:15/12:20)…雨池峠(13:00/13:05)
…山頂駅(13:20)〜(ゲレンデ)〜ピラタスロープウェイ(14:40)=諏訪I/C(15:20)

【好天に恵まれスキーハイクへ】
 温泉の客は、昨日赤岳鉱泉から硫黄・天狗と縦走してきた鹿島の単独行氏と2人だけ で静かな山の湯を味わう。今日はゲレンデのみのつもりが、天気が良いのでピラタスへ 行き、上のクロカンコースを山スキーで廻ることにした。頂上駅から縞枯山と茶臼山を 巻いてシラビソの間を縫ってゆるい登り、スキーがちょっと重たい。下りに転じて広く なったところは、正面に八ヶ岳の峰々と新雪で楽しい。出合辻でシール付けて旧大石峠 へ広い雪原を登り、麦草峠への狭い道をシール付けたまま滑る。峠では重々しい単独縦 走登山者と、高見石小屋に泊まってたという2人組(テレマークとスノーシュー)に会う。

【クロカンコースは往きは良い良い...】
 麦草峠でシールはずして雨池へ向かうが、林道まで緩い登りが多く(イラストマップには逆 に記されている)シール付けてないと辛い。林道手前でわずか滑れたのみ。シール付け て林道を行く。途中さっきの2人組を抜く。雨池へ一旦林道を離れ、池を横断してツア ー標識の所から登って再び林道に出る。ハッキリした目印に導かれ、雨池峠へはスキー を脱いで登るしかない。雨池峠から縞枯小屋へわずか滑るもまた登り。やっとゲレンデ に戻り、まず展望を楽しみながら山スキーでのんびりダウンヒル。あと1本、ゲレンデ スキーに交換して、XCコースのだるい登りのうっぷんを晴らすように急斜面のヒョウ タンコースを滑降してから帰路に着いた。

雨池から坪庭方面を望む
北八ヶ岳の中では特に静けさを保った湖
ピラタススキー場カモシカコース
右に大きな蓼科山,左に八子ヶ峰,車山,そして遠く北アルプス

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