Sequoia & Kings Canyon[セコイア&キングスキャニオン] Giant Forest[ジャイアントフォレスト] General Sherman Tree[シャーマン将軍の木]〜Crescent Meadow[クレセントミドウ]
年月日 2012年8月17日
天気 晴れのち時々曇り
タイム Cedar Grove Centinel Campground(8:00)=Hume Lake(9:00/9:15)=Kings Canyon Overlook(9:34) =Sherman Tree Parking(10:30/10:43)…General Sherman Tree(10:58)…Huckleberry Meadow(12:10/12:20) …Crescent Meadow(12:26)…Trail Of Sequoia(12:50)…Trail Pass View Point(13:22/13:30) …The President Tree(13:50)…General Sherman Tree(14:15/14:25)…Sherman Tree Parking(14:37/14:42) =Giant Forest Museum(14:54/15:06)=Foothills Visitor Center(16:00/16:09)=Mineral King=Cold Springs Campground(17:35)

Kings Canyon Highwayから峡谷を見下ろす
 朝はCedar Groveのキャンプ場の付近を散歩してみる。橋の工事で対岸に渡れないので上流側へ遊歩道を歩いて行くと、隣のCanyon View CampgroundとMorain Campgroundに入っていく。こちらはガラ空きであり広い敷地内をぶらつくと、所々眺めの良い場所でのんびり朝食の支度にかかっている人を見かける。夏の最盛期シーズンも終わりに近づいたのかこちらのCampgroundはまもなく閉鎖になると書かれていた。昨日は急いで走ったKings Canyon Highwayを戻っていく。道路の両側は断崖絶壁が続き、Grizzly Fallsという小さな滝、Boyden Caveという洞窟の入口、Convict Flatなど峡谷の展望地で止まって眺めを楽しみながら走る。山小屋風の一軒家Kings Canyon Lodgeを過ぎて標高を上げると分岐になり、来た道と分かれて南方向へ向かう。途中Hume Lakeという大きな湖があり、釣り・水泳・ボートなどが楽しめる人気の観光スポットで賑わいを見せていた。
 Grant Groveからの公園内幹線道路であるGenerals Highwayに出ると、Kings Canyon Overlook[キングスキャニオン展望台]があって峡谷とHigh Sierraの山並みが眺められる。案内板がMt.Goddard(4136m)など山の名前を示しているが、見えているのは北部の山であり南東方向になるMt.Whitneyは見えないようだ。次は地球上で最大の木であり、同時に最大の生命体であると言われるGeneral Sherman Tree[シャーマン将軍の木]へ向かう。道路沿いの駐車場は身障者専用となっており、脇道から山の方に登った所が一般車用駐車場になっている。公園観光の目玉であり多くの人が訪れている。この付近はCongress Trail[コングレス・トレール]など巨木の森を探勝する遊歩道が整備されていて、それらを軽くハイキングするつもりだ。10分ほど歩道を下るとGeneral Sherman Tree(2190m)で、付近は観光客で常に賑わっている。木の高さではこのGiant Sequoia[セコイヤスギ]よりも高く伸びるCoast Redwood[コーストレッドウッド]などがあるが、幹の太さも含めた体積で世界最大だという。木のまわりを一周する歩道があってその太さを体感できる。推定樹齢が2700年で縄文杉と大差ない程であるが、生命力が強くてまだまだ元気な印象である。
巨木が隣接して立ち並ぶThe Senate
 案内図に従ってCongress Trailを歩き始めると多数の巨大杉のうっそうとした森が続き、幹のトンネルや傾いた巨木などが見られる。The President[大統領の木]と名付けられたひときわ目立つ巨木の付近は、複数のTrialが交錯していてそれらのJunction[分岐点]になっている。Alta Trail、Rimrock Trailなど多数の歩道を回ると結構歩き甲斐がありそう。また一部はFireのためロープで立入禁止にしている箇所もあった。TVニュースで猛暑による山火事被害を伝えていたのでこれも山火事かと思ったが、こういう公園内では災害ではなく計画的に山焼きを行っているようだ。今日は軽いハイキングのつもりなのでそのままCongress Trailを進む。巨木が隣接して立ち並ぶThe Senate[上院の森]の間を抜け、Circle Meadowという円弧状のカーブを描いた草原の脇を進むと、Huckleberry Trailとの分岐に着いた。ここまで来るとハイカーの姿を時々見かける程度でさきほどの賑わいは嘘のように静かだ。付近にはHuckleberry MeadowとCrescent Meadow(2200m)というぽっかり樹林が途切れた2つの草原があり、アキノキリンソウのように背の高い黄色のキク科の花が沢山咲いていて、池塘は見られないものの山奥の湿原のような静かな佇まいを楽しむ。
 来た道を引き返すのも味気ないので、Trail Of Sequoia[セコイア・トレール]と名付けられた別の道に出てループ状に歩いて出発地へ戻ることにする。湿原の淵に沿った歩道を行くと、Tharps Log[丸太]と掘立小屋があり、Crescent Meadow駐車場への分岐があった。近くまで未舗装のCrescent Meadow Roadが通じていて、急に観光客風の人を見かけるようになったのはそのためだ。John Muir Trailへ接続するHigh Siera Trail[ハイシエラ・トレール]から分かれてTrail Of Sequoiaに入る。2540mのPeakの肩、標高約2400mまで山腹をうねうねと登って尾根を乗っ越していく、なかなか長くきついコースだった。汗をかきかき尾根に登りつくと露岩があって樹木の間から多少周囲の展望が得られた。Moro Rock(2050m)という岩場の展望台が近くにあり、遠方はMount Eisen(3706m)方面であろうか。尾根の反対側へ下っていくとやっとThe Presidentの所へ戻ってきた。再びGeneral Sherman Treeを見上げてから観光客に混ざって駐車場へと上がった。軽いハイキンングのつもりが4時間も歩いてしまった。
静かな佇まいのHuckleberry Meadow
 近くのHighway沿いにあるGiant Forest Museum(1954m)に立ち寄る。国立公園として保護される以前、人々が伐採して家を建て森林資源を利用していた頃からの歴史に関する展示など興味深かった。ここからCrescent Meadow駐車場に車で上がれるが、ハイキングに思ったより時間を費やし、Crescent Meadowまで訪れたこともあって行くのはやめてしまった。途中Moro Rock展望台やTunnel Logなど見どころがあるので、後ほど行っておけば良かったと後悔する。明日は公園の南部にあるMineral King[ミネラルキング]方面を歩こうと、最奥のCampgroundを目指すが、かなり長い道のりである。がけ崩れ復旧工事で長い片側通行区間で10分ほど信号待ち。その先は鋸歯状のすごい岩山Castle Rocks(2798m)を遠望しながらヘアピンカーブをぐんぐん下る。沿道のCampgroundにはFULLの表示が出ていたので、私の目指す所は大丈夫か心配になってFoothills Visitor Centerに寄って訊いてみると、中年女性の係官が「そっちの方は比較的混雑しないから大丈夫だと思うわ」と親切に教えてくれた。一旦ゲートを出てThree Riversという田舎町に入るが、標高が500m以下に下がったのでかなり暑い。小さな商店でちょっと買い物をしてから再び山の方へ登っていく道に入る。こんな所まで所々道の横には立派な民家が建っていて、道が非舗装に変わると牧場や農家など見ながら山奥へ向けて高度を上げながら延々と道が続いている。国立公園の境界には機械式無人ゲートがあるが、故障中でフリーパスとなっていた。1時間半かかってやっと最奥のMineral King(2300m)に到着。小さなログハウス風の住居が森の中に点々と建っている。かつては銀鉱山が開拓されて栄えていた場所だと言い、その名残で村がまだ残っているのだ。バンガローに宿泊できるSilver Cityという観光施設を過ぎると目的のCold Springs Campgroundに到着。既にTentSiteは結構埋まっていたが、日中暑くなる日当たりが良い場所は空いていて陣取る。ちょうど女性2人組が到着してやはり隣のSiteに空きを見つけた所で、お互い空いててよかったと挨拶。周辺の岩山を眺めながら、カルフォルニアワインとともに最後のCampsiteでの夕食を楽しむ。

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