Yosemite[ヨセミテ] 南部Wawona[ワウォナ] Mariposa Grove[マリポサグローブ]、Wawona Point[ワウォナポイント](2076m)
年月日 2012年8月15日
天気 晴れ
タイム Tamarack Flat Capmground(5:50)=Camp4(6:40/7:30)=Bridalveil Fall(7:45/8:18)=Mariposa Grove(9:20/9:50) …Museum(11:00/11:10)…Mariposa Point(11:35/11:45)…Mariposa Groove(13:08/13:15)=Wawona(13:30/13:40) =Fishcamp(14:00/14:20)=Fresno=Reedley Edgewater Inn(16:00)

洗濯バサミの形をしたClothespin Tree
 Yosemite Valley付近のTrialはまだまだたくさん有り、代表的なものでも、Camp4から登るUpper Yosemite Fallと、North Pinesから入っていくMirror Lake[ミラーレイク]方面のTrailをまだ歩き残している。Camp4にもう一泊してその辺を歩いてみようかと、早めの時間にCamp4の受付まで行ってみる。しかし受付け開始は8時半頃であり、列に並び始めるのが朝6時からということだったので、既に若者が受付前に行列を作っていた。Valley景観はかなり十分に眺めつくしたとも思え、ここは大人数のグループで場所を確保する所という観があるので、そろそろ潮時で次の場所へ向かう方が良いと判断する。この先は、Yosemite National Parkの南部Wawona[ワウォナ]付近を見てから公園外へ出て、南方向にある隣のSequoia & Kings Canyon National Park[セコイア&キングスキャニオン国立公園]を順次見て回る予定。こちらの公園も北部・中部・南部の3つの主要エリアを1日ずつかけて回れそうである。
 Valleyの見おさめにBridalveil Fall[ブライダルベール滝]に立ち寄る。昨日見た豪快な滝に比べると水量はちょろちょろであり、早朝にここを訪れる観光客の姿は皆無であったが、真下から仰ぎ見る垂直の壁の落差は決して見劣りするものではない。歩道を少し歩いて車道に出たところはEl Capitan[エルキャピタン]の大岩壁の展望地となっている。お別れにやや逆光気味の壁をじっくりと眺める。よ〜く目をこらしてもクライマーが登っている姿は遂に見つけることが出来なかった。初日にGlacier pointに向かったのと同じ道を南に直進していく。周辺の景観は、針葉樹に覆われたのびやかな丘陵地帯が広がっており、ゆったりした気持ちにさせてくれる。公園の南端にあるWawona[ワウォナ]付近はCampgroundやLodgeなどが点在する集落で、Trailheadがある脇道に入ってみると取り立てて何もないひなびた山村の雰囲気だ。Villageの中心部だけは、園内最古という19世紀のレトロな木造洋館Wawona Hotelや食堂・商店が併設されたInformation Centerがあって賑わっている。
 観光の中心はMariposa Grove[マリポサグローブ]というGiant Sequoia[ジャイアントセコイア]の巨樹の森だ。午前中の早い時間なので上部の駐車場まで入ることができた。町中からここまでシャトルバスが運行され、なるべくバスを利用することが推奨されているようだ。先の車道は一般車は入れずオープントラムの森林ツアーが運行されている。ガイドに書いてあった片道だけのシャトルバスというのは無いようで、歩いて一周することにした。各国語の案内パンフレットが置いてあり50セント払って日本語版を入手。下部に見所が集中しており、多くの観光客に混じってここで最大のGrizzly Giant[グリズリージャイアント]など名前がつけられた巨木群を巡る。 倒木の巨大な根っこに驚き、倒木の空洞部トンネルをくぐったり、2本の木の根元が完全にくっついたFaithful Couple[誠実な夫婦の木]やClothespin Tree[洗濯バサミの木]など特異な形状の巨木を見る。奇妙な形は頻繁に起きる森林火災の影響もあるとのこと。これらの木は燃えにくく長年火災にも耐えてきており、火災は地面の下草や枯れ枝を掃除してくれ巨木の成長には欠かせないとも言う。かつて木の真ん中に馬車が通過できるようトンネルをくり抜いたCarifornia Tunnel Treeをくぐって上部へ向かう。上から落ちてきた巨大な松ぼっくりやちょろちょろ走り回るリスが家族連れの遊び相手だ。暑いので観光客はすぐに引き返してしまい、登り坂でたまにすれ違う人たちと挨拶をかわすぐらいでハイキング気分が出てくる。1時間ほど登ると森の小さな山小屋という感じのMuseum[森林資料館]が建っている。展示はこの地の由来や樹木の種類に関するごく素朴なものだ。最上部にあるMariposa Point[マリポサポイント]という展望台まで足を延ばす。Valleyのような岩壁や目印になるような山も無く、なだらかな丘陵地帯に一面針葉樹の樹海が広がり、眼下に一か所ポツンと樹林が切れて丸い湿原のような草原が見える。平凡ながら目の保養になるような風景である。ここまで登って来て会う人は、暑くても頑張る日本人観光客と単独でウオーキングしてる人ぐらい。
Mariposa Point展望台からの眺め
 登りとは違うルートで別の巨樹を探勝しながら出発地へ戻る。Wawona Hotelの付近まで行ってみると混雑して駐車場の空きスペースもないので、次の目的地へ向けてのスタートとする。すぐにSouth EntranceゲートがあってNational Parkの外に出ると最初にFishcampという田舎町があり、小さな湖の前によろず屋があったので休憩する。公園内の喧騒とはうってかわって老夫婦が佇んでいたたけの静かな佇まい。このあたりもCampgroundがたくさんあり、例によって公的施設よりだいぶ値段を取ってるのだろう。Sequoia & Kings Canyon National ParkへはまずFresno[フレズノ]という大きな町を目指す。標高が下がると気温も急上昇、窓を開けてると熱風が吹きつけるのでたまらずクーラーを入れる。Fresnoは空港もある大都市で、Freeway[高速道路]に入り高層ビルが目立つという以外は街の様子はわからずに通過する。インターチェンジで左折して東方向への州道180号線に入る。オレンジやブドウなどフルーツ畑が延々続いていて、沿道にはフルーツの直売所が目立つ。Reedleyという町に入るとスーパーやケンタッキーなど店が並んでいて手ごろな町、付近をちょっと回るとEdgewater Inn[エッジウォーターイン]というこれまた手頃なモーテルがあったので泊まることにした。ベッド2つの広い部屋で70$代というのが相場、受付のお母さんは愛想が良くて感じのよい所、テーブルに置いてあったフルーツを沢山頂く。町で飲食料の買い出しを済ませて久々に広い部屋でゆったりする。改めてガイドを見ると、実はどこで間違えたか方向が少しずれていたことが判明。観光ルートから外れているので、そうでもない限り旅行者が立ち寄ることはあまり無いような所であり、これも何かの縁かと思う。Yosemiteでは自分のグローバルパスポート対応携帯がつながらなかったのが、ここでは使えるようになった。しかしInternetが日本語対応していない様で残念ながらメールなど日本の携帯サイトでの用事を済ませることができなかった。

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