導入編、Yosemite Valley[ヨセミテバレー]、Sentinel Dome[センチネルドーム](2476m)
年月日 2012年8月10〜11日
天気 晴れ
タイム 成田空港(12:55)→KE702→Seoul Incheon(15:15/17:10)→KE023→San Francisco International Terminal(12:10/14:00) =Rent A Car Station(14:10/14:50)=Dublin/Pleasanton(16:30)=Manteca(18:00) =Sonora Country Inn(19:00//7:30)=Big Oak Gate(8:50/9:10)=Yosemite Lake Campground(9:30/10:20) =Yosemite Village(11:30/12:15)=Yosemite Lodge(12:20)…Camp4(12:50/13:10) …Lower Yosemite Fall(13:30/13:40)…Yosemite Lodge(14:10)=Washburn point=Glacier point(15:40/16:10) =Taft Point Trailhead(16:20)…Sentinel Dome(17:10/17:25)…Trailhead(17:50)=Tunnel View(18:30) =Yosemite Lake Campground(19:30)

 Seoul Incheon[ソウル・インチョン]経由便は時間がかかるものの安値でサービスもまずまず、巨大なIncheon空港は休息コーナーやFree Internetコーナーがあって待ち時間も退屈しない。このところ海外旅行は欧州・アジア方面だったので米国への上陸は7〜8年ぶりになる。San Franciscoの入国審査場は長蛇の列で2時間近く待たされ、旅の出だしでうんざりさせられるのは相変わらずだ。Rent A Car専用のターミナルまでAir Trainで移動。外はカルフォルニアの青空が広がり日差しが強い、しかしとても涼しいのに驚く。各会社のカウンター前も行列で、しばし待たされようやく車にたどりついた。PEUGEOT[プジョー]のCRUIZE[クルーズ]という小型車で赤、最初は結構目立つ車かと思ったが、こちらでは色や形がポピュラーなタイプのようだ。空港横の101 Free Way[高速道路]の片側5車線を車がひっきり無しに走り、車大国であることを実感。
 San Francisco中心部を避けたほうが混雑しないかと思いながらも流れに沿っていくと、中心部へ向かう方向に入ってしまった。案の定途中から渋滞がひどい。高層ビルの建つ中心部からBay Bridge[ベイブリッジ]を渡るが2階建ての下側なので眺めが悪い。BARTという近郊を走る電車が渋滞の車を抜いて走っていく。都市近郊の観光なら車は避けるべきだ。Dublin/PleasantonというBARTの終点の駅を過ぎ、だいぶ車の流れもスムーズになってきたが、町やJunctionがあるたびに渋滞が発生する。金曜の午後というのが災いしたのかも。そして内陸に入ってくるとSan Franciscoの涼しさが嘘のように猛烈な暑さで、エアコンを最強にしないと居られない状態になった。
Gracier PointからHarf DomeとYosemite Valleyを望む
 この日はYosemiteへのルート中間でちょっと街道からはずれたSonora[ソノラ]という町の宿を予約していた。飛行機が12時着だから早く着いてゆっくり買い物と町見物でもと思っていたのはとんだ誤算だったが、初日は何かとゴタゴタするので宿を確保しておくのは正解だ。特に見どころもない町のはずれにあるモーテルで、\5000代の料金で冷蔵庫エアコン付きの広〜い部屋にゆったり泊まれる。スーパーが夜9時まで開いていたので明日からの為に食料やお酒を買い込む。町の中心部の様子を見に行くと、通りの両側に商店やパブが並んで週末のせいか日が暮れて大勢の人が繰り出してお祭りのような賑わい。目抜き通り両側はぎっしり駐車されノロノロ運転、車の中から様子を眺めつつ町はずれでUターンして戻る。博物館のような建物前でコンサートのようなイベントも開催されていた。この様子ではちょっと店に入って食事というのもままならず、途中でピザを仕入れて部屋で買い込んだアルコール類と共に夕食とした。この暑さについてはTVでも西海岸の異常な猛暑と山火事多発のニュースが、シアトル近郊の山火事の映像が流れていた。
 翌朝早くYosemiteへ行くつもりだったが寝過してしまいやや遅い出発になった。それだけぐっすり眠ったということで、欧州便に比べて米国便は到着が昼なので到着後も起きていると寝不足になりにくい点で時差に有利だ。山の中を高度をどんどん上げていく。登り切った峠のBig Oak Flatに商店ホテルが数軒あってガソリンを補給。セルフの機械では日本のクレジットカードがうまく使えず店内で清算してもらう。National Park[国立公園]のゲートで$20に入園料(7日間有効)を払うと地図と公園のニュースがもらえる。この地図は日本のガイドに比べて判り易い。ゲートの横に案内所(朝8時〜)があり、付近に点在する予約制と先着順のCampground[キャンプ場]空き状況が掲示されていたが、全てFULLとなっている。朝寝過したのが痛かった。係員に相談すると皆同じことを質問するのでうんざりした表情で、公園外にあるCampgroundの概略メモを渡され、これらを当たってみることを勧められた。確かにここまでに所々テントマークの看板を見かけた。明日の状況は明日次第ということだが今日は特に土曜日で混雑のピークらしい。
 Uターンして10分ほど戻り最初に見つけたYosemite Lake Campgroundの受付に行ってみる。車で入れるテントスペース空きがあったが、この民営施設の料金が1泊55$とずいぶんボッている。しかたなく1泊申し込んで、教えてもらったキー番号でゲートを開けて場所を選びに行く。中は道が悪くて5 mile/h[8km/h]の制限速度でノロノロ運転。番号で区分けされ隣との間隔が広く、ベンチや水道が設けられゆったりしている。日蔭の静かそうな場所を確保し、車の中は高温になるのでテント内に食料などデポした。草原状の下り道を1時間くらい走ってやっと念願のYosemite Valley[ヨセミテ渓谷]へ入っていく。天候は良好、まずEl Capitan[エルキャピタン]の絶壁が出迎えてくれ、奥にはシンボル的存在のHalf Dome[ハーフドーム](2693m)が正に半球形の姿を現す。岩壁に挟まれた谷間は平坦な草原や清流となって別天地の景観を作り出している。
岩が盛り上がったドーム状のSentinel Domeを目指す
 Valleyに降り立つと標高が低いので暑い。観光客の混雑それに蚊が多いのにも閉口する。この暑さで果たしてハイキングに耐えられるのだろうか。Village中心にあるスーパーでPRIMUSのガスと13リットル入り純水を入手、Campingや猛暑への備えができて一安心。周辺は素朴ながら軽食の露店とスポーツ洋品店が隣接し、一通りのものは揃う。National Park内の商店は、店員も皆立派な征服を着た公務員である。ひとまず観光客に交じって Lower Yosemite Fall[ヨセミテ滝]へ、今は水は全く流れておらず雪解け時の水量を創造するのみ。人に慣れた大型のリスが食べ物をねだって寄ってくる。Yosemite Lodge[ヨセミテロッジ]からCamp4[キャンプ4]のあたりをぶらついてみる。Yosemite Lodgeは広い敷地のリゾート施設で、お店やフードコートの周辺を離れの宿泊棟が取り囲む構造。Camp4はValley内で唯一先着順のCampgroudで、国際色豊かなクライマーの聖地のような所らしいが、昼間のこの時間は皆出かけて閑散としている。受付前には朝6時から順番を待つ列が出来るそうだ。中央に多くのフリークライマーのトレーニングの場となってきたコロンビアボルダーがある。しかしクライマー風の人々は周辺の岩場でも見かけられず、この暑さでクライマー達は退散してしまったかも。
 残りの時間はGlacier Point[グレーシャーポイント](2199m)の展望台を訪れることにした。ValleyからFour Mile Trail[フォーマイルトレール]という歴史の古い歩道を3時間強歩いて1000m登った所だが、今は車道が通じて観光Spotとなっている。Valley内の道路は全て一方通行で大きく迂回が必要、Uターン地点を間違えて再び上流まで回ることになり、午後になって渋滞に巻き込まれ閉口した。車道は大回りしながら高度を上げ1時間かかって手前のWashburn point[ウオシュバーンポイント]、そして終点のGlacier Pointだ。Yosemite ValleyやHalf Dome、さらに奥のHigh Sierra[シェラネバダ山地]の展望を楽しむ。特にGlacier Pointの先端から落差1000mの絶壁を覗き込むのはスリル満点。標高が高くなった分涼しいが日が照るとそれでも暑く、観光客に交じってアイスの食べ歩きをする。
Sentinel DomeにてEl Capitan等の岩壁とYosemite Valleyを眺める
 同じ道路を戻る途中、最高点に駐車場が有り、Taft Point[タフトポイント](2287m)とSentinel Dome[センチネルドーム](2476m)の2か所へトレールがある。それぞれ2時間あれば往復できる楽なコースで、日没に間に合いそうなのでSentinel Domeまで登ってみることにした。所々岩盤となる花崗岩が露出した平坦な針葉樹の道を進むと前方に岩が盛り上がったドーム状のピークが見えてくる。夕方のこの時間に歩いている人も結構見かける。露岩上を歩いてドームに登ると風が吹き抜けて涼しい。Half Domeの眺めはGlacier Pointの方が優れているが、歩いて登った山頂での眺めは観光地とは一味違う。初日は何かと勝手がわかなくて時間だけが過ぎてしまったが、短いコースながら1つピークを制覇できて満足。戻る途中Tunnel View[トンネルビュー]の展望台でもEl Capitanをはじめとする代表的な景観が楽しめた。ハイブリッドの巨大な完全オープン座席ツアーバス(オープントラム)が60人以上の観光客をオープンデッキに乗せて到着、これなら展望は最高だ。こんな観光客相手の商売も公園管理局の収入源になっているみたいだ。夜7時半にCampgroundに戻るとすっかり暗くなった。シャワーも浴びることができ、隣のキャンパーとも距離が離れあまり干渉せず、夜は気温も下がってきて料金を除くと快適な夜であった。

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