人気の世界遺産ハルシュタット観光、グロースグロックナー登山拠点のリエンツへ列車で移動
年月日 2013年7月19〜20日
天気 晴れ、にわか雨
タイム Telstation Dachstein Seilbahn(16:00)=[PostBus]=Hallstatt(16:15/18:15)〜Ship〜Hallstatt Bahnhof(18:25/18:49) =[Regional Express]=Overtoun Bahnhof(18:53)…Yutel Overtroun(19:15//8:40)…Overtoun Bahnhof(8:52/9:04) =[Regional]=Attnang-Puchheim(10:43/11:00)=[InterCity]=Salzburg HBF=[InterCity]=Spital(14:18/14:37) =[Regional]=Lienz Bahnhof(15:30)…Dolomitenhotel(16:10)

岩壁に囲まれた湖畔の小さな村ハルシュタット
 最終の16時のバスでザルツカンマーグート観光のメッカとなったハルシュタットへ。湖畔に沿ったメインストリートは、テラスに花を飾った素朴なロッジ風の建物が並び、観光客で大賑わい。土産物屋や名物のマス料理レストランなど覗きながらのそぞろ歩きだ。店の前に岩塩の大きな塊を並べたハルシュタットの岩塩の店を見る。ザルツブルク周辺は岩塩の産地として有名であり、調味料のほか塩でできた石鹸や化粧品類などお土産に最適である。教会を過ぎるともう町はずれとなり、この辺が絶好の撮影ポイント。湖畔ぎりぎりに迫った山の白い岩壁に取り囲まれて湖面に映る村の建物は、こじんまりと凝縮され周囲に溶け込んでいる。この景観はやはり他では見られないもので世界一美しい湖岸の町と称されるのも納得。ただしこの混雑ぶりではちょっと落ち着けないかという感もある。
 山側の歩道に入って戻っていくと、すぐ上の絶壁にへばりつくようなわずかの土地にロッジや民家が建ち並ぶだけで本当にこじんまりした村だとわかる。宿の近くには食事のできる所がなさそうだったので、駅への渡し船の最終時刻を確かめて、それまでの間乗り場にほど近い広場に面した屋外テーブル席で食事をすることに。この時間はカフェや軽食がメインであるが、肉類のメニューもあったので適当に頼むと、定番の平たく伸ばしたウィーン風カツレツがでてきた。ハルシュタットの地ビールもなかなかグッドで、生と瓶を両方いただく。大きなサラダが添えられているのも嬉しい。なぜかラズベリーのジャムが添えられていて、ソースのようにカツに付けるのがこちらの食べ方みたいだ。甘みのあるジャムはちょっと抵抗があるが、コロモをパンに見立てた感覚なのかと思う。
 夕方の渡船からの町の景観をもってハルシュタットに別れを告げ、再びひと駅先のオーバートラウンから宿泊先へ。町はずれの静かな場所でゆっくり一晩を過ごした。WiFi完備のはずがどうしてもうまく接続できなかった。翌日の朝食が8時からと遅いので、この日は列車でリエンツへ移動するだけとなった。便の多いザルツブルク経由で、往路のバスルートではなく列車で通しの切符を買って行く。55.7Euroで日本の鉄道よりも料金は割高の印象だ。幹線のアットナングプッハイム駅までは各駅停車のローカル線で時間がかかる。途中トラウン湖が見える程度で山の景観は今ひとつだ。ザルツブルク方面のIntercity(特急)に乗り換える。ザルツブルクではそのまま方向転換して目的地方面の路線に入るので、席を確保して食べ物を買いに出た。戻ると一部の車両は切り離されて短くなっていたが、自分の居たところはそのままでセーフであった。下手すると切り離される所だったので要注意だ。ザルツブルクから乗った人で座席はいっぱいになった。南へ向かう路線の車窓は、両側に断崖が迫ってなかなか迫力のある景観である。
ハルシュタットの地ビールとカツレツで夕食
世界最大という氷の洞窟アイスリーゼンヴェルトがあるヴェルフェンを過ぎると、アルプ的なのどかな風景に変わってきて、遠くにそびえる雪山も垣間見ることができる。バートガスタインという歴史的な温泉保養地がある駅を過ぎ、アルプスの主稜線を長いトンネルで抜けると、高度をぐんぐん下げて乗換駅のシュピタールだ。乗り換え時間に駅前に出てみるがとりたてて何もない所だった。
 普通列車でさらに1時間かけて、やっと目的地のリエンツ。はるばる山奥にやってきたと思いきや、駅にはレイルジェットという新型の高速列車が乗り入れ、東チロルの中心となる町は商店が並んで賑わいを見せている。イタリアに続くリエンツァードロミテの岩山が背後にそびえ、グロースグロックナー観光拠点となるハイリゲンブルート、および登山基地となるカルスへのバスもここから出ている山岳リゾートだ。銀行が16時まで開いているので、やっと有利なレートで両替ができて助かった。インターネットホテル予約が難しかったので、駅にほど近いドロミテンホテル(朝食付き57Euro)をメールで問い合わせて予約していた。ハルシュタットと同じようなテラスに花飾りがある山荘風の建物、周りは近代的な建物ばかりで一軒だけ周囲から浮いている感じ。リエンツァードロミテをはじめ部屋から山の展望が楽しめた。明日からのグロースグロックナー登山に備えて、行動食を買い求めに外に出る。町の中心部には食料品店が全く見つからず、ホテルの主人に聞くと親切に教えてくれ反対の郊外方向にすぐにスーパーが見つかった。WiFiも問題無し、テレビ番組は全てドイツ語なのでインターネットで日本語のニュースを見れることは重要。明日は朝早いことを告げると、今夜のうちに朝食を部屋に運んでくれてとても親切な対応に感謝。チーズやハム類をたくさん盛り付けてくれたので、半分はワインと買ってきたパンと一緒に夕食として食べてしまった。

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