カナディアンロッキーハイキング三昧11
静けさに満ちた山上湖を巡るスコーキーバレー

年月日 94年8月2日(火)
天気 晴れ
タイム Hidden Lake Campground[6:55]…Deception Pass[8:05/8:17]
…Skoki Lodge[9:05/9:28]…Lake Merlin[10:26/10:57]…Skoki Lodge[12:02/12:21]
…Myosotis Lake[13:13]…Zigadenus Lake[13:33/13:47]
…Packer's Pass[14:20/14:45]…Hidden Lake Campground[15:27/15:48]
…Temple Lodge[16:36/16:46]…Fish Creek Parking[17:30/17:40]
=Lake Louise Village[17:55/20:29]=Lake Louise Overflow Camping[20:36]

地 図

リダウト・マウンテン
Deception Passへの登りから振り返る。Redoubt Mt.の横にPtarmigan Lake、右奥に雪をかぶったMt.Temple が望める。
スコーキー・バレーへ下る
Deception Passを越えて湿地帯の中に建つSkoki Lodgeを目指す。

 Hidden Lake Campgroundを朝早く出発。こんな時間に出発する人は誰も居ない。 スコーキーロッジからレイクマーリンまで1日で巡るつもりで、きょうはかなりハードスケジュールだ。 Boulder Passへと登っていくと、背後にスノーキャップを冠したMt.Temple(3543m)が朝日に輝いている。 登り着いた所は、Ptarmigan Peak(3059m)とRedoubt Mt.に挟まれた平らな草原で、 Ptarmigan Lakeが眼前に拡がる。前方はなだらかなピークと急峻なピークが重なり合って、 逆光のシルエットは山水画の世界を思わせる。

 Skoki Valleyへは、Deception Pass(2485m)を越えて入っていく。パス(峠)に登り着くと、 背後にいま通ってきたPtarmigan Lakeの全景が望め、荒々しい岩肌を見せるRedoubt Mt.がその脇にそびえている。 ここからSkoki Valley方面へはかなり下っていく。Skokiとは湿地というインディアン語だそうで、 下るにつれお花畑が広がるようになり、前方に針葉樹に囲まれた湿地帯の草原が見えてくる。 このあたりに来ると三平峠を越えて尾瀬に入ったときのような雰囲気がちょっと感じられ、 なんだかとてもなつかしい場所に来たような気になった。

 Skoki Lodge(2165m)は、湿原の先の森の中にある丸太作りの素敵な山小屋。 入口の上に雄のムースの角(世界でいちばん大きいらしい)が飾ってある。 小屋で朝食を終えたハイカーが出発するところだった。小屋の中を少し見せてもらったが、 インテリアがとてもレトロなムードが漂っている。ここに宿泊して付近をハイキングしてまわるのが良いが、 収容22名と小さいので、夏のシーズンは早く予約する必要がある。少し先にはMerlin Lake Campgroundもあるので、 何日も滞在するのも楽しそうだ。バックパックトレールはさらに先へ続いているらしい。 今回私の場合は忙しく飛び回っているので、ここまでテントを上げるのを避ける意味でもHidden Lake泊まりとした。

 Lake Merlinへは、しばらくトレールを進むとガレ場を横切り、ケルンを頼りに岩場のルートを登る。 湖畔は自然そのままのところで、トレールというものは無かった。この時期でも雪が多量に残るMt. Richardson(3086m) を仰ぎ見ながら、湖畔を適当に進んでいく。やがて下山用のホーストレールらしき道が現れ、 登りのルートと川をはさんで反対側の斜面を下る。下りきるとなだらかな湿原で、 やや道が交錯していてわかりにくかったが、ゆるく登るようにしてSkoki Lodgeへ戻った。

 帰りはPacker's Pass経由の別ルートを選ぶ。このルートは往路(正規のトレール) に比べるとややわかりにくい難路ということで、気を引き締めていく。 Lake Merlinへの登路を少し入った所で沢沿いに左の道に入る。ルートを示す道標は無かったが、 道は明瞭だ。Myosotis Lake 直下は岩場の段が横に広がっており、滝横のチムニーを登るとガイドに記されている。 ルートは特に示されてなかったが、岩のしっかりした登りやすそうな所が何箇所か有ったので、 適当に選んで段の上に這いあがった。

 このルートを通る人は皆無で、静かな山上湖を自分だけで独占した。湖畔をまわっていくとすぐ上に別の Zigadenus Lakeが続く。付近は草原でどこでも歩けるが湖からPacker's Passへ登る道がわからなくなった。 方角を見定めて適当に岩の上をいくと、トレールらしきものが出てきた。雪渓が残る急斜面を登る。 だいぶバテてきたが、長い登りはここが最後だ。Packer's Passでは左のピークから親子ハイカーが下ってきた。 日帰りでDeception Passからここを廻って下りるようだ。

 草原の中を下り、途中トレールを見失うが、やがて往路に取ったDeception Passからの広い道に出た。 Hidden Lake Campgroundに戻り、テント撤収。荷も重くなって長い下りをバテ気味で歩く。 蚊がうるさいので、頭から両耳を覆うようにタイルをかけると、歩いている時はひらひらして蚊を追い払うのに効果的だった。 この格好は日本だったらそんなに変ではないだろうが、こちらの人には滑稽らしく、 出会った人ににやにや笑いながら見られた。Temple Lodgeからの車道では、 Park Wardenの車に合うことなくFish Creekの駐車場まで歩くことになった。Villageでシャワーとグリルを済ませ、 もうすっかり慣れたOverflow Campingへ。

スコーキー・ロッジ
森の中にある丸太作りの素敵な山小屋。入口の上に雄のムースの角が飾ってある。
Mt.リチャードソン
ガレ場を登ってたどり着いた山上湖Lake Merlinより仰ぎ見る。




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