東北「蔵王ツアー」ついに山は晴れず
【月日】 98年3月7日(土)〜3月9日(月)
【メンバ】単独
【装備】 山スキー,シール,スキーアイゼン,冬山用ウエア
【参考】 2.5万図「蔵王山,遠刈田」,山スキールート図集1

年月日 1998年3月7日(土)
天気
タイム 東京(23:00)=(直通バス)=蔵王温泉(6:00)〜ゲレンデ(9:00〜16:00)〜
蔵王温泉(16:35)=山形(17:16)

【初めての蔵王は新雪を堪能】
 有名な蔵王スキー場を楽しみ、かつ東北の日本100名山で最後に残った蔵王山のス キーピークハントを目的に出かけた。3日間いれば一日ぐらい好天が期待できるかと思 ったのですが...。直通夜行バスで初めての蔵王入り。今日は天候は雪なので、1日 券で広いゲレンデを山スキー板で滑っていた。クラシカルな板とジルブレッタ404な ので、ゲレンデで少々乱暴に滑っても気にならない。今年は雪がかなり少ないとは言う ものの、雪質はやはり上信越とは違うなあと思う。特に黒姫ゲレンデではコースの間の 林の中、滑りやすい新雪が長い距離楽しめてワーイ。午後は吹雪模様で厳しい天候とな ったが、リフト・ゴンドラも最上部を除いて頑張って減速して動いていた。ところでこ の日は蔵王温泉の宿は満杯、結局山形へバスで出てビジネスホテルに泊まった。

年月日 1998年3月8日(日)
天気 晴れ時々曇り(山上は霧と風)
タイム 山形(7:40)=蔵王温泉(8:25)〜リフト〜ユートピア第2リフト終点(10:30)
…ロープウエイ山頂駅(11:08/11:15)…地蔵岳(11:25/11:30)…避難小屋(12:10/12:35)
…熊野岳(12:43/12:45)…刈田岳(13:23/13:40)…坊平ライザスキー場(14:15/15:00)
…エコー山荘(15:50/16:10)=(タクシー)=黒姫駐車場(16:20/16:30)=蔵王温泉(17:00)

ザンゲ坂付近の樹氷
誰もいない静かな佇まいで鑑賞できた
【山頂行きロープウェイは超混雑で乗れず】
 今日はツアーを目指すことにする。ところが日曜日で天気もまずまずとあって、ロー プウェイは混雑の為整理券を発行しており、山麓線に乗れるのは10:15。さらに山頂線 は中間の樹氷高原駅へ行かないと整理券がもらえないという。それじゃリフトの方が早 い、とリフトを4本乗り継いで樹氷高原駅へ行くと、最終の15:30の整理券を発行して おり、見てる間に整理券が無くなり、本日は完売しましたという状況。それで、ここか らユートピア第2リフトの上まで行って、その先はシールつけて登ることにした。

【樹氷の間のシール登行も悪くない】
 なだらかなコースを逆行して登って行く。上から大勢滑ってきて注目を浴びてしまう ので、ロープウェイの下あたりから右へ樹林の間へ入る。やや急だがシール登行にちょ うど良い。頂上駅に近づくとやや季節は遅めながら樹氷が見られ、スキーコースと違っ て誰もいない静かな佇まいだ。山頂駅周辺は広場になっていて、晴れ間が出てることも ありスキーヤーや観光客が大勢記念写真撮影に熱中していた。

地蔵岳付近の稜線(一瞬の晴れ間)
誘導ポールが5〜10m間隔で立ち並んでいる
【稜線上は冬山の厳しさ】
 駅を後にすると、すぐに再び誰もいない静寂の世界へ。少し急な斜面をひと登りで地 蔵岳(1736m)、ガスに包まれてしまい,樹林が無くなって風当たりが強くなる。この先 は平らな稜線上をたどっていく。誘導ポールが5〜10m間隔で立ち並んでいて迷う心配は 無い。本当に荒れると、このポールすら見いだせなくなるらしいから、今日はまだまし な方だと言えるのだろう。シール付けたまま風に煽られないよう少し慎重に滑り、鞍部 から左にトラバース気味にポールに導かれて登ると、熊野岳避難小屋の前に出た。

【濃霧と強風の中のシール歩行】
 冬季は入口脇の窓から避難小屋の中へ入れるようになっており、中は綺麗に使われて いた。昼食の後、熊野岳頂上(1841m)へ平らな稜線沿いに、エビの尻尾が成長した岩が 点々と続くのを目標に進む。何も見えない頂上を後に、迷わないように忠実に往路のト レースをたどって避難小屋へ戻った。晴れていればこのあたり好きなように滑れそうで あるが。再びポールに導かれて僅かに滑降、そして平らな馬の背を歩く。このあたりは 一番風が強い所で、右側から吹き付ける風にストックが煽られる。左に御釜が見える筈 なんだが、とせめて風景を想像しながら歩いて刈田岳(1758m)へ。

ライザスキーワールドにて
刈田岳から下山、さらに下部へ滑りを継続
【エコーライン沿いに緩い斜面を滑降】
 エコーライン開通時は賑わうと思われる刈田岳も、こんな天気では人の気配無し。神 社前で風を避けて休憩後、シールはずして坊平へ向け滑降。食堂の建物の所から、ポー ルのルートより左よりに逸れて、坊平への下りの目印となる夏用リフト鉄柱を探す。晴 れていれば何の問題もないが、濃霧のため方向を見失わないよう慎重に行動。無事リフ ト最上部に出て、あとは目印に沿って滑降していく。シュカブラの雪質変化が激しく、 ちょっと滑りにくかったが、短時間で坊平スキー場へ。ここまで来ると晴れていて、眺 めの良いライザワールドの新しい建物内でコーヒータイム。

【さらに山麓のスキーワンダリング】
 ここからどうやって蔵王へ戻るか。この先の道路は除雪され、16:00発の無料バスが あるが、上ノ山温泉まで下ってしまうので山形廻りで戻ると時間がかかる。そこで蔵王 シャトルバスの出る黒姫ゲレンデまでなるべくスキーで行こうと決め、さらに下へ滑っ ていった。はじめはなだらかなクロカンコースになっている。ペンションの脇を抜け、 広いグラウンドのような広場や樹林帯を抜け、木にぶつからないよう注意して急降下す ると、右にエコーラインが見えて、除雪されているのがわかった。右側へエコーライン に下るのは、急で樹林が密生して無理。適当な所で左のライザからの車道に出て、道路 を歩いてエコー山荘に着いた。あと5kmなので、除雪されてなければシール付けて車道 上を歩こうと思ったが、車が通れるのでタクシーを呼んでもらって黒姫へ(\1570)、そ して無料のシャトルバスで温泉へ無事帰還。天候が回復して山の稜線も望めるようにな った。今日は温泉泊まり、温泉街の共同浴場が良かった。

年月日 1998年3月9日(月)
天気 曇りのち雨(朝のうち晴れ)
タイム 蔵王温泉(8:15)〜パラダイスABリフト終点(8:45/8:53)…山頂駅(9:14/9:45)
…地蔵岳の先で引返す(10:10)…地蔵岳(10:20/10:38)…山頂駅(10:44/10:47)
〜(ゲレンデ滑降)〜蔵王温泉(11:15/13:30)=(樹氷号)=新宿(20:15)

【またロープ混雑を避けてゲレンデシール登行】
 早朝は良く晴れていたので,今日は展望が期待できると思った。荷物を全部担いで、 宮城蔵王へ抜けるツアーを目指す。しかししだいに雲が出てきて稜線上はまたガスがか かってしまった。きのうの混雑に懲りて,はじめから中央ロープウエイとパラダイスABリフト乗り 継ぎでリフト終点まで行く。これだとザンゲ坂のコースをシールで150m程登れば山頂駅に 着くし、途中樹氷も見られて、山頂行きロープウエイが込んでいるときはこの方法が正解。

【天候悪化と見て宮城越えは断念】
 山頂駅は濃霧,スキーヤーがコース外へ出ない為のロープを越えて,まず昨日行かなかった 三宝荒神山(1703m)を往復,何も見えず下りでは方向に少し迷う。刈田岳まで昨日と同 じルートの予定だが,地蔵岳を越えて下るあたりで,昨日より風が結構強く天候は悪化 方向と判断,展望もダメそうなので引き返すことにした。ゲレンデを荷物を背負ったま ま滑降,もう山スキーでゲレンデ滑ってもしょうがないし,スノーボード借りて練習す るのも中他半端なので,午後発の直通バスで帰ることにした。最終日,天候期待させな がら結局展望得られなかったのは,何とも残念!(特に2日後NHKで晴天の刈田岳か らの中継を見て悔しい〜)。まあ、100名山ピークハントや新雪滑降ができたから、 はるばる来た甲斐は有ったとしよう。

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