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東北 姫神山,奥森吉 赤水渓谷,焼山,八幡平〜裏岩手連峰縦走
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【月日】 2003年9月13〜16日
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【メンバ】 単独
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【装備】 軽登山靴,シュラフ,炊事具,一般装備
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【参考】 アルペンガイド「八甲田・白神・早池峰」,山と渓谷2003年8月号,山と高原地図「八幡平」,
2.5万図「森吉山,玉川温泉,八幡平,曲崎山,松川温泉」
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| 【雲の中の名山 姫神山】 |
| 年月日 |
2003年9月13日(土) |
| 天気 |
曇り一時雨 |
| タイム |
盛岡(11:45)=一本杉登山口(12:32/12:43)…姫神山(14:00/14:25)…登山口(15:12)=城内登山口
=啄木記念館=ユートランド姫神=西根
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なかなか行けなかった裏岩手縦走を目的に盛岡方面に出かけることにした。前半は天気が悪そうなのでレンタカーを借りて半分観光のような軽い山歩きとなった。最初は日本300名山でもある姫神山。山はすっかり雲に覆われてふもとからその優美な姿は望めない。4本ある登山道のうち、いちばんポピュラーな一本杉口から登る。道がぬかるんでいて今年の天候の不順を物語る。一本杉清水から急登となり、階段の道を避けて古い登山道を行くと荒れ気味だ。
高度が上がると頂上付近の露岩帯に出る。登り始めは蒸し暑かったのが、ここまで来ると涼しい風が吹き抜ける。少し進路に迷うようなと足場の悪い巨岩の上をトラバースして、左にひと登りで頂上。展望は皆無ながら、バスツアーの団体さんもいて賑わっていた。地元の登山者らしき人が、別の所から登ってきたので話を伺うと、岩場を避けた樹林中の巻き道だというので、帰りはそこから下った。5分程で行きのコースと合流しあとは一本道だ。下山後に車で他の登山口を見に行ったが、広い2車線の道路が新たに作られてガイドブックの古い道がわからずにだいぶ迷って、やっと城内登山口を見つけた。古い林道は利用する人も無く荒れ果てた状態のようだ。
| 【神秘の滝に感動 桃洞渓谷と赤水渓谷】 |
| 年月日 |
2003年9月14日(日) |
| 天気 |
曇り一時雨 |
| タイム |
西根=鹿角=大平湖=クマゲラ保護センタ(9:22)…桃洞ノ滝(10:15/10:45)…赤水谷[途中引返し](11:25)
=クマゲラ保護センタ(12:30)=阿仁前田=角館=盛岡
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最近、山渓で紹介された渓流歩きコースである。鹿角から大平湖を目指して長い林道を走る。森吉山周辺は、奥深くに秘められた秘境の滝の宝庫である。
桃洞ノ滝
不思議な天然の造形に感動
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途中の大平湖グリーンハウスにも、そんな秘境めぐりの1つ、対岸へ舟で渡ってから歩く小又峡の案内板があった。森吉山荘から左に折れ、やっとクマゲラ保護センターに到着。山小屋風の建物の中に写真が展示され付近の渓谷美を知ることができる。まずノロ川を渡りブナの緑につつまれた散歩道。右へ森吉山頂に至る長い登山道が分岐している。
やがて桃洞沢分岐点、以前から写真を見て是非訪れてみたかった桃洞ノ滝を目指す。沢は増水しているものの平らなナメが続き、渓流靴を持ってこなかったことを悔やむ。遊歩道が設けられているが、沢の中をジャブジャブ歩いた方が楽しそうだ。目の前に神秘の女滝「桃洞ノ滝」が現れる。不思議な形は感動ものだ。今日は増水していて流れも一段と迫力を増していた。滝の右に岩を削った階段状の足場が作られ、先着のおじさんが1人登って降りてきた。
赤水渓谷の渓流歩き
水の中に登山靴のまま入って歩いた
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「その靴だったら登れるよ」というので私も、靴下を脱いで裸足のまま登山靴をはいて、落口付近まで往復した。ナメを水が流れ、足場もしっかりしていない所があり、特に下りでは(登山靴なので)滑りそうで緊張した。何とか女神の祟りを受けずに滝を征服することができた。
先の分岐点から赤水渓谷へは歩道は無く、再度渓流靴の無いことを悔やむが、すでに登山靴を濡らしているので再び靴下を脱いで、増水した沢へジャブジャブと入っていく。左岸に歩道らしきものが見られるが、荒れていて通行困難、結局沢の中を行く。沢自体は平らで困難は無く、堅い岩盤の感触を楽しみつついく。車なのでどうせ玉川温泉へ抜けられないし、30分程渓流歩きを楽しんでから引き返すことにした。帰路は阿仁前田から角館経由で盛岡に戻った。森吉山のなだらかな山容からは想像もできない、険しい谷がこの山には多く秘められていることを痛感した。
| 【噴気を上げる温泉場を縫って歩く 焼山】 |
| 年月日 |
2003年9月15日(月) |
| 天気 |
晴れ |
| タイム |
盛岡(6:59)=鹿角花輪(8:56/9:32)=玉川温泉(10:53/10:58)…名残峠(12:24/12:40)…毛せん峠
(13:09/13:22)…後生掛温泉(14:14/14:43)=頂上バス停(15:06/15:10)…八幡平頂上(15:33)
…藤七温泉(16:08/16:15)…蓬莱沼(16:30)…藤七温泉(16:50)
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今日からは天気も良さそうなので、いよいよ裏岩手縦走へ向かう。縦走に便利な藤七温泉の予約がとれて(だめなら避難小屋泊のつもりだった)、玉川温泉から焼山のハイキングコースを歩いてから温泉へ向かうことにした。列車とバスを乗り継いで玉川温泉に着いたのは11時になってしまった。観光客で大賑わい、噴気の漂う中、蒸し湯の小屋内や露岩にゴザを敷いて地熱浴している湯治客も大勢いて、珍しい光景を眺めながら登山道へと入っていく。焼山までの登りは急なので厳しい。標高の高い後生掛の方から縦走する人が多いようだ。
名残峠に登りつくと、あたりは白い硫黄色で景色が一変する。森吉山の優雅な姿、これから向かう岩手山方面、周辺の緑のじゅうたんの中に所々温泉の噴気が白く上がっている。道をはずれて焼山三角点まで踏み跡が続いておりしっかり往復。遊歩道を歩くと、前方に平らな八幡平とモッコ岳のコブが広がる。のんびりしたい所だが時間が無くなって来て先を急ぐ。下りついた後生掛温泉も噴気を上げる大きな温泉で、バスの時間まで付近を見物。
最終のバスで八幡平頂上へ。車窓から鳥海山も見え、バスの運転手がこんなによく見えるのは年に数回しか無いと言っていた。一応、観光客で大賑わいの八幡平遊歩道を一周する。紅葉には早すぎるが、八幡沼のコバルトブルーがなかなか美しかった。車の往来が多い樹海ラインを歩くと、今宵の宿の藤七温泉。1人でも個室を確保してくれ良心的な旅館だ。せっかくなので近くの蓬莱沼まで歩いてみる。休業中の蓬莱荘は屋根が崩れ廃墟と化していた。訪れる人もほとんど無く歩道も荒れ気味の静かな沼もまた一興である。
名残峠からの眺め
白い硫黄色、遠くに温泉の噴気が上がる
| 名残峠から八幡平方面を見る
左から八幡平、モッコ岳、岩手山が見える
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| 【今回のメイン、裏岩手連峰縦走】 |
| 年月日 |
2003年9月16日(火) |
| 天気 |
晴れ |
| タイム |
藤七温泉(7:07)…モッコ岳(7:44/7:50)…嶮岨森(9:39/9:48)…大深岳(10:45/10:53)…三ツ石山
(12:24/12:36)…大松倉山(13:38/13:42)…犬倉分岐(14:20/14:26)…網張温泉(15:10)=盛岡
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藤七温泉は露天風呂も宿の人も素晴らしく印象に残る温泉だった。朝食を早めに用意してもらい一気に網張温泉まで縦走する計画。距離が長いが、途中大きな上り下りがなく、いざとなればエスケープもできるので気が楽だ。まず目の前にポツンと聳えるモッコ岳へ。この付近では珍しく荒れた岩肌を見せてい。天候は申し分なく、赤くなり始めた樹木も見られ、念願の縦走をこれだけ恵まれた条件で迎えられたことに感謝。秋の澄んだ空気に包まれ、樹海の向こうに岩手山・秋田駒・乳頭山・森吉山が山肌の模様までくっきりとわかる。鳥海山・月山・早池峰山・和賀岳もはっきり見える。3日前に霧の中を登った姫神山も小さく均整のとれた姿を雲海の上に浮かび上がらせていた。
諸檜岳を越えると石沼の湿原にはリンドウの蕾が開きかけていた。嶮岨森へ登って行くと鏡沼を前景に岩手山がバッチリ見える。大白森など秋田駒へ分岐する縦走路の山も樹海の中に続いている。この広い大地は別天地とでもいうべきか。惜しいのは少し下の樹海ラインを走る車が目障りなことだ。大深避難小屋は工事中でコンクリートの土台しかなく宿泊不可。大深岳に登りつくと単独の登山者に会う。松川温泉から入り、三ツ石山を経て一周するとのことで、日帰りでは結構ハードなコースだ。
樹海の向こうに秋田駒ヶ岳方面を望む
乳頭山の乳首もはっきりとわかる
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前方には山頂に巨岩が鎮座する特徴的な三ツ石山が近づいてきた。小モッコ山付近は夏には高山植物が豊富ということだ。途中には沼があって赤茶色の草もみじも素敵である。振り返ると大深岳から源太ガ岳の平らな尾根が、思いのほか大きく屏風のように立ちはだかっている。三ツ石山の頂上には登山者が数人登ってきていた。網張温泉の先に車道が延びてここまで短時間で登ってこられるそうだ。紅葉のピーク時は付近が真っ赤になり、それは美しいそうだが、今日に関しては茶色になっていてダメだと言っていた。夏の天候不順の影響で今年はダメなのかもしれない。犬倉山のリフトは動いていないそうで、帰りに車に乗っていきませんかと言われ触手が動いたが、やはり縦走を完結させることにした。
三ツ石山荘で腹ごしらえして、最後の大松倉山へ。リフト乗り場まで歩く人は少ないらしく、道もこれまでより悪いし、だらだらと上下が続いて長く感じた。岩手山への分岐点で遂に縦走は完結、笹原で眺めが良く縦走路を振り返り別れを告げる。岩手山への登山道は通行止めで深い笹に埋もれていた。リフト乗り場から網張温泉への下山路は深い笹におおわれていたので、1つ目のリフトの下を直接下り、次のリフトからはゲレンデに踏み跡を見つけながら下った。リフトは来週から1ヶ月程度週末には運転されるらしく、タイミングがやや早かったか。でも40分強で温泉まで下れたので大差ない。のんびり温泉に漬かってから盛岡行きのバスに乗った。
鏡沼と岩手山
樹木が染まり始めているが、色は今ひとつか
| 三ツ石山
山頂に特徴的な岩が鎮座する
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