東北 面白山,船形山〜泉ヶ岳
【月日】 99年9月24〜26日
【メンバ】単独
【装備】 シュラフ,炊事具
【参考】 アルペンガイド「東北の山」

【台風接近前の好天 面白山一周コース】
年月日 1999年9月24日(金)
天気 晴れ時々曇り,夕方雨
タイム 東京(6:03)=仙台(8:07/8:13)=面白山高原(8:56/9:05)…北面白山(11:04/11:20)
…長左衛門平(11:59/12:09)…権現様峠(13:07/13:20)…南面白山(14:20/14:38)
…面白山高原(16:03/16:52)=仙台(17:37)

 数カ月前の初夏山行に続いて、また朝いちの新幹線で東北に出向いた。4連休であったが、 台風の影響で大雨との予報に、一日様子見て出発見合わせ。仙台方面は大丈夫そうと判断して 3日間の計画に変更して出発。初日は面白山を日帰りで終わらせ、台風の通過する今夜は仙台に 待避すれば安心、ということにした(やはり山中で台風を迎えるのは避けたい)。
 仙山線に乗り換え、面白山高原駅で下車したのは私一人。無人の寂しい駅だ。付近のスキー民宿 に荷物を預けて、水を補給してもらう。登山道は荒れた沢を少し登ったところから始まる。 青空が広がり南よりの風が強く気温が高い。でっかいキノコを見て、汗をかきつつ カモシカコースの急登を行く。上部では前方に潅木と草原のピークが見えてきて、 東北の山の雰囲気が出てくる。
 面白山の展望は期待以上だった。風向きの関係で、山形盆地を隔てて月山,朝日,飯豊が くっきりと晴れ渡っている。積雪期に比べればちょっと見劣りするが、これだけ見えるのは珍しい。 東から湧いてくる雲の間に南面白山と大東岳,その奥は北蔵王に続く峰々。北側には、平らな頂稜部から 柴倉山などの奇峰へと連なる船形連峰が、間近に長く横たわっている。
 南面白山へははじめ痩せた眺めの良い縦走路から草原状の長左衛門平へ。紅葉のはしりも見られ 時間があればのんびりしたいところだが、天候悪化傾向であり先を急ぐ。気持ちよいブナ林を 上下していく。駅へ下るエスケープルートが何本もあり安心。 権現様峠でブナ越しに南面白山のピークが望める。ここから南へ、大東岳から北蔵王へ 道が続いている。当初はもう少し南へも足を延ばしてみる計画だったが、計画変更で今後の課題 となった。
 道は大東岳の北東斜面をながらかに巻いていき心なごむ光景。途中沢を何本も横切る。 一箇所つるつるのナメの横断で転けてしまった、要注意。急登しばしで南面白山へ。 ガスに覆われ風も強くなってきたが、ここまで保てば下るだけ、山ビールのひとときを楽しむ。 スキー場へ下るとコスモスが一面見頃であった。
大東岳,南面白山,北蔵王方面
面白山頂上より
船形連峰が長く横たわる
面白山頂上より

【主目的の船形連峰へ、のんびりと入山】
年月日 1999年9月25日(土)
天気 曇り,にわか雨
タイム 仙台(9:09)=吉岡上町(10:15/10:30)=旗坂キャンプ場(10:55/11:20)…三光宮(13:45/13:56)
…升沢小屋(14:40)

 台風は日本海側から北海道へ抜けたので、この辺への影響は少なかった。吉岡町までバス、 そしてタクシーへ乗り継いで登山口のキャンプ場へ(\5800)。 西よりの風が強く気温が下がり、昨日の夏の陽気から一転して涼しい秋になった感じ。 にわか雨が落ちてきてまだ天候が不安定だ。きょうは升沢避難小屋までの短い行程、いつもより ゆっくりしたペースで登る。日帰りの船形山登山者は10組程に会った。
 三光ノ宮は周囲の眺めが開け、明日のコースとなる北泉ヶ岳方面のながらかな三角錐ピーク から大倉山の岩場へのスロープが印象的。行く手の船形山は雲に覆われている。 升沢小屋は少し古くなっているが、中央のストーブを囲んで板間に8人位は楽に寝れる。 すぐ先に清らかな沢が流れ、水に事欠かない。付近にはリンドウが最後の花の名残りを飾っていた。 東京からの中年夫婦が同宿者となった。1本後のバスで私と同じコースで入山したということで、 もうちょっと仙台でゆっくりしていればタクシー同乗できたわけだ。

【変化のある船形連峰の縦走から 仙台の憩いの森 泉ヶ岳へ】
年月日 1999年9月26日(日)
天気 晴れ時々曇り(午前中風強い)
タイム 升沢小屋(6:10)…船形山(7:07/7:42)…三峰山(9:03/9:13)…水源(10:25/10:52)
…北泉ヶ岳(11:31/11:45)…泉ヶ岳(12:33/13:10)…ロッジ(14:15/15:00)=泉中央(15:55/16:06)
=仙台(16:22/16:41)=東京(18:47)

北泉ヶ岳のスロープ 三光ノ宮から望む
 夜半激しい雨音に目が覚めたが、明け方には雨は上がった。泉ヶ岳への長丁場コースを目指す。 頂上へは、はじめ道が無く沢の中を歩いていく。 思わぬところで沢登りの雰囲気が楽しめ、暑い夏などは気持ち良さそうだ。稜線に 這いあがり、頂上へハイマツ帯をたどる。最高点は立っていられないほどの強風だが、 一段下の風を避けられるスペースが広く、ゆっくりすることができた。曇りがちながら、 西側へ細かい奇抜なピークが続く意外な船形連峰の姿が眺められた。これから目指す 泉と北泉のペアはかなり遠くに見える。一昨日の面白山など二口山塊は 雲の間ではっきりしない。
 頂上では一昨年焼失した避難小屋が再建の途中。来年からは利用できるらしい。 升沢小屋で御一緒した夫妻は往路を戻るということで、頂上でお別れする。 いままでよりか細くなった稜線の道をたどる。ふりかえると稜線の紅葉とともに、 船形山の台形船底の姿が目に入る。
 三峰山へ登り着く頃には空も晴れ渡ってきて、大きな後白髪山の姿、遠くなる船形山など 連峰の眺めに再度見入る。この先は樹林帯の下りをとばす。道が不鮮明な所もあるが山深さを 感じさせる。熊ノ平で細い林道を横切り、深いブナ林の中、笹を切開いた水源のテント場に着く。 休んでいると逆からの単独者に二人会う。マイカーで桑沼から入山したとのこと。

船形山,蛇ヶ岳と柴倉・黒伏方面 三峰山から望む
 桑沼からの道に合わさると登山者をよく見かけるようになる。北泉ヶ岳には既に5組程が 到着していた。ここは山容の美しさに反して頂上は平凡で展望も全く無い。 賑やかな地元の登山者に途中のコースのことなどで話しかけられた。
 地元に親しまれている泉ヶ岳の領域に入り、コースもたくさんあり登山者も非常に多くなり、 山から都会に近づいてきた感じだ。泉ヶ岳頂上一帯は広くて、休憩場所がいくつもある。 三角点は眺めが良くない。少し戻った草原状の場所が船形縦走路や面白山大東岳方面の眺めが良い。 好天とあって、若者やファミリーで賑わっていた。下山は急坂のカモシカコースを一気に。 涸れることが多いという岡沼では、道の所まで水が溢れ、迂回しなければならなかった。 最後は動いているリフトを横目にスキー場を下る。ここまで来るとバンド演奏の喧噪が迷惑であった。 ロッジ2階の広い食堂で、緑のスロープを眺めながら山行の締めのビールとした。

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