台高 沢登り 蓮川 千石林道終点〜千石谷〜千石山
年月日 2002年9月8日(日)
メンバ 地元山岳会:Sリーダー,SIMAさん,KAMEさん,Tさん,MIKIさん,Yさん,
ゲスト:Hさん,Nさん,私
装備 渓流靴,ハーネス,ヘルメット,(共同)ザイル,登攀具
参考 エアリアマップ「大台ヶ原」,アルペンガイド「大峰・台高・紀伊の山」,ホームページ「ぐうたらアウトドァ」,他
天気 曇り
タイム 蓮の小屋(7:45)=林道終点(8:20/8:34)…二俣入渓点(8:40/9:00)…稜線(11:43/12:10)
…笹ヶ峰(13:00/13:15)…バリエーション尾根…林道終点(15:20)

 台高の沢に連れていってくれる人を探そうと思いながら、簡単には見つからないでいた。今回WASTERのHAさんから、知り合いの地元山岳会のパーティーが沢に行くという連絡を受け、初めて同行させてもらうことにした。飯高道の駅でSリーダーと待ち合わせて蓮へ向かう。他のメンバーは先に買い出しを済ませ到着していた。小屋の先の広いスペースに、テーブルが準備され、鍋料理(ポトフ)など豪勢な宴会に突入するところだった。私以外にもゲストメンバーが居て大勢で賑やかな夜を過ごした。自己紹介から始まり、今回沢に初挑戦の女性、山に登るため故郷を捨て三重に移り住んだ人、決して滝を巻かず常に水際を目指す三重で三本指に入るクライマー(自称?)、朝鮮語で自己紹介できてしまう人など、面白い人達ばかり。話が盛り上がって私も12時過ぎまで付き合ってからテントに入った。
 翌朝は何時起床という取り決めも無く、起きた人からカップラーメンなどの朝食を取り、さらにコーヒーを入れながらのんびりしている。沢が増水して予定のコースは無理なので、どこへ行こうかこれから考えるようだ。昨夜別の山岳会に占拠されていた蓮の小屋には誰も居らず、早朝からどこへ出かけたのかみな首を傾げていた。小学校跡という小屋は台所やトイレがきれいに整理され、居心地は良さそう。今日のコースは林道奥まで入り、予定していた千石谷の上流部ということになる。増水なら上流へ行けばちょうど良いのでは、ということだ。
 4WD車に分乗して荒れた林道を登る。途中3箇所ほど土砂崩れしており、整地して何とか通過できた。私の車ではこの林道は無理そうだ。終点にバイク1台こんなところまで入ってきていた。踏跡を下ると赤ー谷出合の二俣に出て、ここで沢支度を整える。この会はワラジ愛好者が多く、渓流靴というのは私だけだった。千石谷を遡行した場合はここが終了点で、下流に五段の滝があるはずだが、ここからはわからない。左の本流(ガイドブックに喜平小屋谷と書かれている)へ堰堤を巻いて遡行開始。
 最初の滝で念のためザイル確保してもらう。出だし以外はそんなに難しくない。次の滝もホールドが多そうなので、トップに続いてフリーで取りついてしまったが、結構滑るので緊張した。上部は手がかりの無いナメでスリップすると恐ろしい所なので、途中からザイルを出し、後続も確保することになる。今日の沢はここが核心だったと言える。次はハングした岩から水が落ちる大きな滝に阻まれ、とても登れないが、滝の手前で左に分岐する沢があり、この沢なら大丈夫そうだ。小さめながら滝が多く、お助けシュリンゲで越えたり、お好みの方法で越えたり。あえて難しいルートに挑んで遊ぶこともできた。
 結構急な詰めを頑張って登り切り、やぶもなく稜線の縦走路に出られた。最初どこへ出たのかわからず地図とにらめっこしたが、千石山の南東側のピークだった。少し先で縦走路が尾根から90度曲がるところで、奥ノ迷峰の別名がある由縁だろうか。一転して原生林と草原の台高らしい景観となる。台高らしいと思うこの景観も、稜線付近のみに特有に見られるものとわかる。展望の無い千石山の頂上を踏んで縦走路を北に進み、ブナ林の美しい笹ヶ峰付近から右の沢へ下降しようということになる。
 ところがすぐに絶壁の滝に阻まれ下の様子も見えないので、早々とあきらめ、以前公開山行で来たという尾根を下ることになる。1箇所の岩場をフィックスロープを張って下り、あとは踏み跡をたどる。登山靴を持ってこなかったので、急斜面でフエルト靴の底が滑りやや難儀した。私とKAMEさん他4人は踏み跡がわからなくなり、直接谷へ急斜面を下っていき、最後に懸垂下降して赤ー谷に下りた。MIKIさんと私はシュリンゲを通してエイト環をセットする安全な(正しい)方法を忘れていたし、Nさんは懸垂下降が初めてだったりして、ずいぶん時間がかかってしまった。ここは上部で左にトラバースすると、沢を渡って対岸の林道に続く道に簡単に出られたのだそうだ。先に到着したメンバーにだいぶ心配をかけてしまったが、貴重な体験をさせてもらうことができた。このように地元の沢屋さんと知り合えたのは私にとって大変な収穫だったと感謝しています。

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