越後・魚沼 浦佐を拠点とした雪山低山めぐり
山崎鼻登山口〜長森山〜堂平山〜猿倉山〜592ピーク〜山口集落北部、
浦佐普光寺〜高山、無黒山、坊谷山
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【月日】 2022年3月23〜26日
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バリエーションハイキング等の著書で知られる打田さんが良く紹介している魚沼地方の雪山低山を、浦佐駅前のビジネスホテルを拠点に日帰りで幾つか登った。このところ体調も良く今年は積雪が多いのでチャンスかと思われたのだ。そう言っても3月も下旬では標高が低いと雪が落ちている個所も多かった。でも短時間で人がいない静かな雪山を楽しめるのは良かった。
まずは以前六万騎山から縦走を目指したものの雪が少なくて登山道のある長森山までで断念した、堂平山〜猿倉山を目指す。「八海山」酒蔵そばの登山口に駐車、前回下山した道を長森山へ登る。トレースは無かったが、雪は割と締まっていたので坪足で進む。長森山から先、雪は安定していて多少痩せてはいるがそれほど問題はない。堂平山を越えて猿倉山直下の急斜面が難所。左へ巻いてもあまりよくなさそうなので直登を選び、部分的には垂直に近い所を木をつかんで強引に登り688mの頂上へ出た。この先は緩やかな雪面の斜面が広がり楽に下れそうに見える。八海山を眺めながらのんびり休んで、念願の山頂に到達できた喜びにしばし浸る。
下りは出発地に近い方へと南側の尾根を下る。雪が多いといっても尾根の雪は落ちていて左側をトラバースする。592mピークから東方向へ尾根を進むつもりが、違う尾根に載ってしまい急斜面の藪漕ぎになってしまう。眼下には集落も近くに見えるので強引に下り苦労して川岸に降り立った。雪山はそう甘くないことを思い知る。山頂から東の広い尾根を大回りして林道に出た方が楽だったかも。除雪されていない農道から車道に出て駐車地までも結構遠くて疲れた。
2日目の朝は小雨が止むのを待ってゆっくり出発。浦佐駅裏の普光寺からスノーシューで夏道のルートを高山483mへ登った。頂上手前の急斜面はちょっと苦労しピッケルを使った。尾根を周回して浦佐スキー場へ下るルートも紹介されているが、山頂から観察すると尾根の急斜面に雪が無い所があり、昨日苦労したこともあって無難に往路を戻った。早く下山したので桂山と坊谷山の登山口を確認しに行った。
3日目は晴れたので、少し離れた清水までドライブして積雪期限定の無黒山1050mを目指す。巻機山を目指す登山者がいる様だが、無黒山へ向かう人はいない。スノーシューを履き、牧場跡の平原から登り口を見定めて尾根に取りつき1050mピークへ。同じ高さの無黒山へ鞍部まで下り、登り返しには急なところがあり、途中でスノーシューをデポして坪足で山頂へ。谷川連峰の手前に大源太山から延びる尾根がちょっと邪魔であるが、巻機〜朝日の真っ白な稜線が印象深い。下山は1つ東側の尾根を下った。何か所か急な段差を滑り降りたが概ね歩きやすかった。
最終日は天気が下り坂で、半日コースの坊谷山へ。標高300mほどながら雪山の雰囲気は充分ある。3つのピークを歩いて、龍谷寺など見物しながら登山口へ戻った。なお浦佐駅付近は何も期待してなかったわりに、地元で人気の郷土料理レストランや素朴な温泉があって連泊するのに悪くない所だった。
堂平山から猿倉山と八海山を望む
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高山山頂で魚沼の低山の積雪具合を見る
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1050mピークから無黒山へ続く尾根
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無黒山では巻機〜朝日方面の真っ白な稜線が印象的
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