白河高原スキー場〜赤面山,南会津 二岐山
年月日 2004年2月21日(土)〜22日(日)
メンバ Kさん,私
装備 山スキー,兼用靴,シール,スキーアイゼン
参考 2.5万図「那須岳,甲子山,湯野上」,岳人2003年2月号,東北山スキー100コース,
ホームページ「茨城県庁山岳部」,「登山用品店ばむ」,他
同行者
報告
http://www.asahi-net.or.jp/~MV2S-KTHR/index.htm 「三百名山めざして」
天気 晴れ(21日),晴れ夕方曇り(22日)
タイム 自宅(6:50)=白河高原スキー場(11:15/11:40)…リフト最上部(12:48/13:06)…赤面山
(13:45/14:10)…リフト最上部(14:27/14:33)…白河高原スキー場(14:45/15:15)=二岐温泉
(16:40//7:56)=林道途中(8:03/8:25)…林道跡尾根に出る(9:05/9:15)…二岐山[男岳]
(11:07/12:00)…入山口(13:30/13:50)=二岐温泉(14:00)

 岳人に紹介された、スキーで二岐山に登るコースに行くことになり、初日は足慣らしに赤面山に登ってから二岐温泉に泊まることにした。時期が難しいのだが、3月中旬になると雪が少なかったとの報告もあり、2月に行くことにした。大賑わいのMtジーンズを横目に、昨シーズンから閉鎖中の白河高原スキー場横に駐車。2月とは信じられないような暖かさ、新雪はとても期待できない。途中ボーダー1人滑ってきただけで、人っ気の無いゲレンデを1時間登るとリフト最上部。赤面山登山口という標識がある。
旭岳の雄姿
赤面山頂上付近より望む
 トレ−スに沿って樹林帯を登ると、那須連山の展望が開けてくる。頂上から山スキー2人組が下ってきた(ヤッケを見なかったか聞かれ、その後頂上近くで防寒服が落ちていたので持ち帰った)。山頂一帯は平らな潅木帯で積雪少なく、一時「スキー藪漕ぎ」状態になる。展望はさえぎるもの無く、中でも旭岳の雄姿は圧巻だ。隣にMtジーンズから三本槍へ続く中ノ大倉尾根の全貌が見渡せ、新雪なら快適な滑りが楽しめそう。
 赤面山からの滑降は、雪が少な目で雪質もあまり良くなかったが、上部は尾根が広いので好きに滑れてまずまず楽しめた。ただ迷わないように注意が必要。ゲレンデの雪質はモナカで最悪であった。例年ならもっとふかふかの雪が楽しめるだろうに。先に2人組が見えたが、私が下りついた時は出発した後だった。拾った服は後日警察に届けた。羽鳥湖を経由して特徴的な双子のピークを見ながら山奥の二岐温泉へ。雪深いこの季節は訪れる人も少なく秘湯の雰囲気を満喫できる。
 翌日の天気が心配だったが、快晴で相変わらず季節外れの暖かさ。昨日の那須に比べると積雪量はずっと多い。風力発電施設への林道は除雪され、850mの沢状の入山口まで車で入れた。ちょうど二岐山の両ピークが見上げられる場所、ここから登山道が無い東側の尾根を往復する。トレースは無かった。沢沿いに林道跡の形跡をたどり、正面の沢幅が狭くなるあたりで左の尾根へ上がる。直登は急斜面と藪で厳しく左よりにルートを取ると再び林道跡に乗った。トラバース気味に林道上を行き尾根に出ると待望のブナ林になる。良い雰囲気の幅広の尾根で、好みのルートを選んで上を目指す。時折木の間から磐梯山などが望まれる。
 尾根が狭まると急斜面になり最後のがんばりどころ。木を掴みながらシールでなんとか登りきった。
大戸岳(右)、小野岳(左)、飯豊連峰(中央)
二岐山男岳より望む(手前は女岳)
稜線が近づき左よりにトラバースすると傾斜が緩み、登山道の尾根に出る。真っ白の頂上は目の前だ。男岳からの展望は素晴らしく、那須・尾瀬・会津駒から遠く飯豊・吾妻・安達太良まで視界が得られた。風も無い好天、女岳へ行くのはやめてゆっくりする。周辺の南会津の山々は無数にあってキリが無いほど。すぐ目の前にも上岳・下岳のピークがあり低山の秘峰という雰囲気がある。残雪期に登山道の無い低山ワンダリングを楽しむにはうってつけだ。
 お待ちかねの滑降、Kさんとカメラを交換して相手の姿を写しながら行く。山頂直下は少しの間、木の無いアルペン的滑りで気分良い。昨日と違って雪質も表面だけ柔らかくなり良い感じだ。登山道から分かれる所は尾根がはっきりせず迷いやすいが、今日は往路のトレースが残っているので安心。沢筋がすべりやすそうだが、雪崩を警戒してなるべく尾根沿いにゆっくり滑る。幅広のブナ尾根の滑りは今日のハイライト。快適の一言に尽き、デジカメで写真を取りまくる。
中腹のブナ林を滑降
非常に快適な滑りを楽しめた
Kさんも山スキー3シーズン目に入り颯爽と滑っている。斜滑降の写真はなかなか見られる(回転の時は足が揃わず格好はいまいち)。
 調子に乗って林道跡を少し行きすぎて登り返す。往路のトレースからややショートカット気味に滑って、沢筋のトレースに合流するとまもなく車の所に到着。二岐温泉の宿へ寄り下山報告して一風呂浴びて帰路に着く。宿の人はこの時期滅多に人が入らないと言い、実際誰にも会わなかった。スキーヤーはこの時期新雪を求めるので、好天ばかりの時は来ないのかもしれない。天気と新雪はなかなか両立しないものなので、登頂スキーとしては楽しめた方だと思う。

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