八ヶ岳ジョウゴ沢 アイスクライミング講習会
【月日】 1999年2月13日(土)〜14日(日)
【メンバ】ガイドKさん,アシスタント,講習参加者 男性4名(Y,S,W,私)
【装備】冬山装備,プラ登山靴,ピッケル,アイゼン,バイル(レンタル)
【参考】 エアリアマップ 八ヶ岳蓼科,他

年月日 1999年2月13日(土)
天気 曇り一時雪のち晴れ間
タイム 新宿(8:00)=赤岳山荘(11:15/12:20)…赤岳鉱泉(13:55/14:30)…ジョウゴ沢F2
(14:50〜17:00 練習)…赤岳鉱泉(17:10)

 海外での登山のために、1回は経験しておきたいと考えていたアイスクライミング。 初めて講習会に参加することにした。Kさんのガイドツアーに参加するのも初めて。参加 メンバーは常連の中年Yさん、山の経験は少ないがカヤックで鍛えている2回目のWさん、 マラソンをやる小柄のSさん。WさんとSさんは30代前半で、ガイドツアーとしては若い 参加者だ。
 Kガイド運転の10人乗りボックスカーで、赤岳山荘まで車を乗り入れる。飛び石連休 とあって入山下山の両方の登山者が多い。山荘で肉うどんを食べて準備。今朝、大同心大滝で 雪崩事故があって1人亡くなったそうだ。昨夜の新雪によるものらしい。八ヶ岳は雪崩が少ない と言いながら、昨年も雪崩の報告を見たし、気をつけなければならない。鉱泉へ向かう途中、毛布に くるまれた遺体をスノーボートで搬送するパーティとすれ違い、思わず合掌。
ジョウゴ沢F2での練習 多くのパーティで混雑した
 赤岳鉱泉に着くと、荷物を預けてさっそく練習に向かう。硫黄岳への登山道に入り、途中で ジョウゴ沢への踏跡に入る。F1は傾斜が緩く確保無しですんなり越え、幅広の氷で良い練習場 になっているF2で講習開始。
 初めての私とSさんは、バイルの打ち込み方の説明を受ける。肘をしめて思いきり手首を かえして打ち込み、少し引き戻すようにするとうまく引っかかる。またバイルの種類によっ て最適な角度が違い、打ち込む高さが違ってくる。道具が物を言う世界だ。テニスの素振り のように何回も振って感触をつかむ。
 次は先に登りはじめた人に混ざり、片手ピッケル片手バイルで、いよいよトップロープで 氷を登る。傾斜も緩めとあって、打ち込みが決まれば容易に登れる。要はバイルの打ち込みと それに確実にぶら下がるコツである。ザイルワークは通常のクライミングの要領であるが、 オーバー手袋をしているので操作がやりにくい。
 練習のため下りもテンションせずにクライムダウンで下りてくる。ずっと両手を上げた格好で、 気温も低くて手が凍えてくる。交替して待っている間も、付近を歩き回ったりボルダリングで トラバース練習したりして体を温める。
 他のパーティが帰った後も日没ぎりぎりまで頑張って練習。真面目なKガイドならでは? 鉱泉へ戻ると1回目の夕食時間で食堂はぎっしり人で埋まっていた。混雑にもかかわらず、グループのみ の個室に入れた。ファンヒータ付きで、冬山に居ることを忘れてしまう快適な小屋だ。食事もシチューや ゼリーなどが付いて豪勢。アルパインガイド協会の会合と重なって、Kガイド顔見知りのガイドや徳合 小屋の(新しい)主人とも知り合えた。

年月日 1999年2月14日(日)
天気 曇り時々晴れ
タイム 赤岳鉱泉(8:00)…ジョウゴ沢乙女の滝(9:08〜11:10 順番に登攀)…ジョウゴ沢F1
(11:20〜12:45 基礎訓練)…赤岳鉱泉(12:55/13:05)…赤岳山荘(14:06/14:50)
=スパティオ小淵沢(15:30/16:30入浴)=新宿(19:00)

 朝の気温は−20℃以下。Sさんは小屋に泊まらずテント泊だった。他にもテントのパーティ多く寒そう! 昨日に続きジョウゴ沢に入る。F2を確保してもらって越え、さらに左俣に入り広くなった谷を進み、 岩が迫った所で右の枝沢に入る。ザイルを出して一段上がると目的の乙女の滝だ。垂直なつららという感じで、 本当に登れるの?という印象。他のパーティは別の滝へ向かったので我々で滝を独占。
乙女の滝 Kガイドがリードしているところ
 Kガイドがリードしてロープを設置。滝の上まで行くのに30分以上かかった。これは アイススクリューを打ち込んでランニングビレーを設置していくのに時間がかかるため。 まだ日が当たらず、じっと待っているには寒すぎる! 横の傾斜の緩い滝を登り下りしたり、 辺りをうろつきながら待つ。
 トップロープが設置され、Yさんがセカンドでビレー回収して登る。次はアシスタントの Hちゃんが垂直部分をトライ。手が凍えて痛い!と泣きながら登っている。下りてからガイドの 背中で手をこすって温めてる。
 いよいよ私の番。ガイドのバイル2本借りる。ガイドが最初に登った段々のある方を行こうと したら、Hちゃんと同じ垂直部の方が良いと言われ、ロープにぶら下がって左へ移り、あとは必死で直上して いった。ゆっくりコツをつかみつつ手の凍えに絶えて登る。何とか(目立った)テンションはせずに 登り切り、つららの横をローワーダウン。登り終わって手の先の血行が戻ってくると、私も泣きたくなる ほど手先が痛くなってくる。この痛さに耐えるのもアイスクライミングの醍醐味なんだそうだ?
 1回ずつ完登し、トップ支点回収のため左のつららからYさんがトライして断念。代わりにKガイドが 登って回収。計画書では硫黄岳へ登頂となっていたが、雪崩の危険もあってここから引き返すことになった。 F2を懸垂下降し、F1で傾斜に応じたピッケルアイゼンワーク等の基礎講習を受ける。 暖かくなってきて和気あいあいだ。
 鉱泉から下山の途中、道脇の小さな岩場でちょっとボルダリングで遊ぶ。いつもここで道草するそうだ。 外傾の一課題に挑戦するも、私はまだフリーのコツを呑み込めず、一手ずつ御指導を受けないと途中で 力尽きてしまう。身軽なSさんは、強引に腕力で登ってしまう。腕力がなくても六つの動作をマスター すれば簡単に登れるのだそうだ。アイスクライミングも基本はフリークライミングに通じるようだ。 人工壁の講習においでよと誘われる。あまりのめり込むつもりはないのだが、やはり技術は上達 した方がよい...

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