中央アルプス南部 摺古木山〜安平路山〜烏帽子岳 笹薮の縦走
年月日 2001年11月23〜25日
メンバ WASTER CLUB Iさん,Oさん,Kさん,Hさん,私
装備 テント2張,2泊分+予備食料,スパッツ
参考 アルペンガイド「中央アルプス」,NIFTY FYAMATRK中部南1774,ホームページ「てくてく漫遊記」,他
同行者報告 http://www5d.biglobe.ne.jp/~iac-hp/ 「飯田山岳会ホームページ」
http://www.asahi-net.or.jp/~MV2S-KTHR/ 「三百名山めざして」

年月日 2001年11月23日(祝)
天気 晴れ
タイム 伊那大島(8:00)=鳩打峠=摺古木休憩舎(10:14/10:32)…展望台(12:15/12:55)…摺古木山
(13:15/13:25)…シラビソ山(14:38/14:46)…安平路小屋(15:15)

 私は不景気で休みが増えてしまったので、2日間三河方面の山を巡り、その足で153号経由飯田へ。おひざもとの飯田山岳会および東京方面から前夜発のメンバーと合流。中でもIさんは以前、有名な重広氏や飯田山岳会会長でこの山域のアルペンガイド著者でもある羽場崎氏らと今回のコースを歩かれている心強い同行者だ。鳩打峠に車デポし、帰り道方向となる私のワゴン車に5人乗って摺古木登山口の林道終点を目指す。でこぼこ道で底を摺り両側のブッシュでボディを擦り、この林道の運転は山に登るより大変。特にピカピカの車は止めた方がよい。
 無事終点の休憩舎についてヤレヤレである。私たちが到着の後、別の2台が着き、さらにタクシー1台到着。タクシーはなかなかここまで上がってくれないそうだが。印象的な笹原のアザミ岳が青空に映える。一昨日家を出発して以来ずっと快晴の好天でしばらく崩れそうもない。出だしは急登、5月連休以来の幕営山行で荷物がやけに重い。分岐点から展望台経由のコースへ。沢を横切るところは、水が凍っているうえ、足がかりの悪い岩場にロープがかかっていたが、ここはロープを無視して手前を登った方が楽だった。
摺古木山天然公園の展望台ピークにて 針葉樹に覆われたなだらかなピークに囲まれ東北の山を思わせる
 高山植物も豊富という高原状を登りついた2135mピークは、ツガやシラビソに覆われたなだらかなピークが周囲を取り囲み、東北の山のような心和ませる雰囲気を感じる。天然公園とは良く言ったものだ。ここは南側から見る中央アルプスの好展望台。ずっと昔に積雪期縦走した南駒ヶ岳から白ザレの南越百山まで久々に間近に眺める。縦走の最後の難所、仙涯嶺の岩場はあんな感じだったっけ。気になるのは山腹まで山崩れが目立つこと。他のアルプスもそうらしいが、特にここ中アの崩壊は激しい気がする。
 摺古木山三角点は展望良くないとのことだったが、樹木の切れ目から中アや御岳が望める。雪をかぶった高峰はどうやら穂高連峰のようだ。今日の泊まり場の避難小屋手前ではじめて丸い安平路山の全貌を望む。小屋には神奈川の若い3人+単独者が到着済みで我々5人が最後。やや窮屈だが宴会スペースも確保。水場は先の縦走路沿いにあり、ちょっと氷を割れば補給できた。

年月日 2001年11月24日(土)
天気 晴れ
タイム 安平路小屋(6:30)…安平路山(7:34/7:46)…松川乗越(9:50/10:05)…奥念丈岳(12:46/13:05)
…与田切乗越(13:55)

 御岳が朝日に染まるのを眺めながら安平路山へ向う。安平路山の山頂は展望無く地味な山である。ここで引き返す人が多いと見られ、この先は一段と道がか細くなる。山頂から少し北へ下った所に中央アルプス,穂高,笠ヶ岳などの好展望地があり、皆で一斉にシャッターを切る。この先Iさんが先導してくれるので安心だ。安平路山からの下りは迷いやすいところで、踏み跡は北方向の尾根から右へガレ場をトラバースして隣の尾根へ移る。
御岳のモルゲンロート
スキー場にひとすじの人口雪が光る
気になる山、天狗岳(右)と穂高連峰
浦川岳付近の縦走路より
 いよいよ笹薮が深くなってきた。この山の笹は丈が肩あたりまでで、体を笹原にうずめながら頭だけ顔を出して泳いで行く感じでとても楽しい。樹木もまばらなので、途中展望のきく場所が多くて明るい笹薮だ。鹿が少ないのはそれと関係あるのか。
頭だけ出して笹漕ぎ 念丈岳方面を望みつつ
明るい笹藪が続く 松川乗越の付近
振り返る安平路山はガレ場を随え反対側から見るより迫力ある姿だ。南アルプスも全山が望め、マニアックになってしまった私は、昨年この時期訪れた池口岳の双児峰や、いつも特徴的なとんがり帽子の黒帽子など、つい深南部の山に目が行ってしまう。さきほどまで中アの主稜線に目が行って気づかなかった、なかなか立派なピークが穂高連峰の右に見える。地図を見て、三ノ沢岳から続く尾根にある天狗岳で登山道の無い山と確認。いかにもそんな名前がつきそうな格好の山だ。バリエーションの対象として興味深いかも?
 時に踏み跡がわからなくなるような稜線、相変わらずの笹漕ぎを続ける。明るく開けた松川乗越の近くに小屋が見えるが、笹で覆われ到達不可能。袴越山を経て奥念丈岳までは登りになり、笹も一番手ごわい所で最も苦労を強いられた。軍手は穴だらけ、靴紐がほどけ、中には笹に"物を取られた"人も。距離の割に時間がかかった。奥念丈岳まで来て、私はかつて歩いた縦走路と繋がった。でもこのピークはまるで覚えておらず、こんな所だったかなあという感じ。先の念丈岳〜池ノ平山のゆるやかな尾根が良く見える。与田切乗越への下りも藪が深い。前回は雪の上をあっという間に下ってしまい、こんな難路だったという認識はまるでなかった。与田切乗越は松川側の谷のずっと下まで一面明るい笹原が続き、越百山や安平路山が眺められる。二張りほどのスペースがあり、時間は早いが予定通りここで幕営することにした。後から来た空木岳から縦走の7人は、池ノ平山あたりまで行った様子。北側の水場は凍って使えず、笹の上などに残った雪を集めて溶かしたがゴミが多くて飲用は無理。手持ちの水で何とかしのぐ。この時期の水事情の悪いことをつい忘れていたのは反省。

年月日 2001年11月25日(日)
天気 晴れ
タイム 与田切乗越(6:48)…念丈岳(7:21/7:38)…池ノ平山(8:42/8:55)…烏帽子岳(9:30/9:51)…小八郎岳
(11:48/12:08)…鳩打峠(12:40/12:45)=松川温泉(13:00/14:30)=摺古木休憩舎(16:18/16:29)
=妻籠=恵那IC=小牧東IC=春日井=R23=自宅

仙涯嶺(右)と越百山,南越百山 池ノ平山から望む
 冷え込みもそんなに厳しくなく薄明るくなる頃までよく眠る。最終日、急な念丈岳への登りから始まる。念丈岳山頂は前回最後に幕営した所で、樹木の雰囲気など何となく覚えている。安平路山が、一日かけて歩いてきた割にずいぶん近くに見える。池ノ平山へ向う尾根道も笹原の良い雰囲気、道は刈り払いされて歩きやすくなる。小広い池ノ平山からは、仙涯嶺が垂直の壁を随えて崩れそうな姿に見える。
 烏帽子岳は風が強かった。最近通い始めた三河の山々、南ア、そして霧のただよう伊那谷を眺めて山行の最後の山頂を後にする。烏帽子岳からはハイキングコースで登山者も多くなる。おまけの山頂、小八郎岳に立ち寄ると、烏帽子岳がとても立派に見える。小八郎岳直下に大崩壊があり、コンクリートで固める工事のためここまでモノレールが設置されている。昔私が来たときとはすっかり雰囲気が変わった感じ。初日車を置いた鳩打峠から松川温泉へ向い、入浴食事して解散。私の車回収のため、Hさんの車に同乗して再び悪路の林道を走った。

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