剣北方 毛勝谷〜毛勝山
【月日】 99年5月3日(月)
【メンバ】単独
【装備】 プラ登山靴,アイゼン,ピッケル,スパッツ
【参考】 2.5万図「毛勝山」,富山県周辺の山スキールート解説,岳人98年4月号,他

年月日 1999年5月2日(日)〜5月3日(月)
天気 曇り一時晴れ間
タイム 沼田IC(13:20)=親不知IC(16:23)=駐車地(片貝山荘手前除雪終点)(18:20//5:14)
…片貝山荘(5:46)…大明神沢(7:40/7:50)…毛勝山(11:20/12:10)…南峰(12:26/12:50)
…大明神沢(14:00/14:06)…駐車地(15:49)=金太郎温泉=黒部市

 GW前半の、尾瀬・平ヶ岳山スキーに続けて、関越〜北陸道を魚津へ。渋滞のため親不知から国道へおりるが、こちらも渋滞して時間がかかった。買い物の後、魚津市内の国道からの入り口がわかりにくく迷う。国道バイパスで吉島西と記された信号から入るのが正解だった。片貝第4発電所の先、堰堤手前の河原の広いスペースに車が20台程駐車してあり、先は残雪で乗り入れ不可。まだ明るいので、少し先へ歩いて現在位置をつかむ。やはりGW頃は片貝山荘まで車で入れず、2km程手前のようだ。車の中で寝る。
毛勝谷の雪渓を登る
大明神沢出合付近から仰ぎ見る
 翌朝、曇り空ながら山の稜線は見えている。ここで泊まったり早朝到着した登山者も数パーティー出発していく。所々雪の残る林道をたどる。発電所の施設である片貝山荘を過ぎると、遭難碑と僧ヶ岳東又コース入口があり、東又谷の林道と別れ、橋を渡って毛勝谷方面に入る。付近にはテント三張りほど。さらに林道をたどり、しだいに林道は雪の下に消えていき、阿部木谷の左岸の踏跡をたどる。
 堰堤を越えて谷が右に90゜曲がる地点から雪渓歩きになる。途中雪が泥や枯れ枝で真っ黒に汚れた上を通る。デブリにしては平らだし、なぜここにだけゴミが溜まるのだろう? 大明神沢出合で、はじめて毛勝山へ突き上げる谷の全景が望まれる。先行のパーティーが点々と続いている。今朝出発組は、私が最後尾らしい。
 さらに1200mの標高差をひたすら登る。傾斜も急になり、アイゼンを付け、バランスを崩さないよう一歩一歩進む。落石も雪崩も無く、雪渓のコンディションは大変良いと思われる。稜線でテント泊したらしいパーティーが下ってくる。スキー持参者も結局ツボ足で下っていて、気の毒だがこれではほとんど滑るところは無さそう。先行者にも追いつき、きついですねーと声をかけ合う。詰めは右のボーサマ谷と左の本谷に別れ、登りは頂上へ近い左側へ進路を取ると、さらに傾斜が急になる。
 稜線に這いあがると、なだらかな雪稜で天国に出たような気分だ。頂上(北峰)へひと登りすると、曇り空ながら、剣岳から鹿島槍も白馬も..と、北アルプスのパノラマが広がった。期待以上の大展望にうわぁ〜すごい。本剣の迫力は言うまでもない。小窓大窓の窪みに聳える池平山も、"剣の弟"という感じの迫力ある岩山だ。毛勝三山といわれる、隣の釜谷山,猫又山まではすぐに行けそうに見えるが、実際は距離も長く日帰りでの往復は厳しい。釜谷山が毛勝山よりわずかに標高が高いのが悔しいが、今回はあきらめよう。目を転じると、駒ヶ岳と僧ヶ岳も残雪の映える立派な山容をしている。
剣岳へ続く北方稜線
毛勝三山の先、赤谷山,池谷山,剣本峰と続く
駒ヶ岳と僧ヶ岳
北アルプスには叶わないがなかなか立派な山
 山頂は気温−10℃で風が無く穏やか、20名程の登山者で賑わっていた。三角点付近は地面が露出して休むのに好都合だった。登頂ツアーらしき10名程の団体が釜谷山方面へ縦走に向かった後は急に静かになった。彼らは猫又谷の方からピストンで2日行程で来た様子だ。他に尾根のバリエーションコースから登ってきた人も。私は釜谷山までは無理なので、せめて南峰まで行くことにした。南峰ではブナクラ谷から入山して縦走してきた3人組に会う。今回は明日の悪天候が確実なので日帰りにしたが、そうでなければ私もテントを上げて猫又山ピストンを考えていた。
 フィナーレはボーサマ谷側からの長い雪渓下り。ずっと下まで急斜面が続き、一歩一歩慎重に行く。途中ビビっている人を抜き、グレセードのおじさんに抜かれる。傾斜も少しずつ緩み、歩行にも慣れてペースは上がってくる。雪は緩んでいるのでバランスさえ崩さなければ問題ない。大明神沢出合に近づき、アイゼンをはずして靴で滑ったり尻セードしたりして楽しい。
 雪渓から林道へ、ふきのとうがたくさん出ているのを見ながら往路をたどって車に戻る。特に日帰りはきついが良い山だった。雨にも降られず、予想より天気が保ってラッキー。明日からは悪天候。GW山行はこれで終わりにして、金太郎温泉で汗を流し、夜行モードでゆっくり帰路に着いた。

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