香港の山 (プロローグ)

期間 2000年12月31日〜2001年1月9日
参加者 単独
装備 軽登山靴,雨具,他一般装備
参考 NIFTY FYAMATRK 海外,香港低山散歩(山と渓谷社),
ホームページ 香港山紀行 http://www.dragonserve/hkjpc/yama/h-yama.htm,
日野夫妻のホームページ http://member.nifty.ne.jp/HINO-FAMILY/,
Hong Kong Map Countryside series,各種香港海外旅行ガイド

 香港に山登りに行くと言っても、まだ信じない人もいます。今回は趣向を変えて旅行がてら山歩きもしようと香港に足を向けることにしました。調べてみると、実に多くのトレールがあって、結局滞在期間はほとんど山歩きで過ごすことになりました。特に「山ちゃん」さんの香港山紀行やNiftyへの投稿は、大変参考にさせていただきました。

 高層ビルの林立する町を一歩踏み出すと急峻な山が続き、そこには整備されたトレールが無数に存在しています。中腹から上は樹木が少なく草原状で、山の上の雰囲気は日本で言えば九州とか四国に近い感じです。難点は山の上までゴミが目立つことで、ゴミと騒音に関しては香港人には日本人のようなモラルは皆無です。

 この季節は乾期ということで、晴れまたは曇りで15〜20℃の快適な陽気です。晴れた日でもスモッグや霞がかかってあまり遠望はききませんでしたが、海岸線と高層ビル群が間近に広がる景観は香港ならではです。

 大都会なので地下鉄やバスは頻繁に運行され交通はとても便利。私の行った範囲ではどこへ下りても、香港の顔の1つでもある二階建てバスが走っていました。知らない土地でも気ままに歩き回ることができます。

 乗り物には小銭のいらないオクトパスカードを活用しました。バスにカードを使うと終点までの料金を取られたり、間違って2回入札すると使えなくなって駅の"客務中心"に申し出ないと行けなかったり、始めは多少とまどいますが、ミニバス以外ならフェリーでも何でも使えて、慣れると非常に便利。それからバスは停留所のアナウンスが無く、途中で下車するのは地図とにらめっこしていないと難しいです。

 市街地では、スタイルが良くおしゃれな香港女性が闊歩していますが、週末には山の上も若い男女グループで賑わい華やいだ雰囲気です。また山の頂上まで登らずに、裏庭の感覚で中腹を散歩する人が多く見られました。

 中華や麺粥や飲茶など飲食店がいたるところにあり、朝早くから開いています。朝夕はそんな店にふらっと入って食べ歩きも楽しみました(1人だと高級な広東料理レストランには入りにくいです)。英語もあまり通じず混んでいることが多いのですが、概して安い値段でおいしいものが食べられます(まずくて失敗した店もありました)。

 マーケットではフルーツが山積みでとても安いので、行動食や朝食用に毎日買っていました。ベーカリー形式の菓子パンも種類が豊富で行動食に最高、日本のと一味違うので楽しめます。海鮮の屋台は名物とはいえ、ここで食事するのには抵抗がありました。

 香港の中国返還後は、治安や衛生面の管理が厳しくなってガイドブックで見るよりも安全で普通の町に変化しているのでは、と感じました。でも整備されたトレールに変化無く、返還前に高騰したというホテル代も安くなり日本からも近いので、たまには気分を変えて気軽に海外の山というハイカーにはうってつけです。

それでは個々のレポートをご覧ください。

   1 大東山(Sunset Peak)〜鳳凰山(Lantau Peak)
●●●元旦で賑わう大嶼山(Lantau Island)、香港美人も登山中●●●
   2 獅子岩(Lion Rock)〜飛鵝山(Kowloon Peak)〜水牛山(Buffalo Hill)
●●●ライオンの姿をした特徴的な岩山から続く山脈を大縦走●●●
   3 Victria Peak, 西高山,湾仔峡(Wan Chai Gap)〜黄泥桶峡(Wong Nai Chung Gap)
●●●香港島のピークハントはままならず●●●
   4 大帽山(Tai Mo Shan)〜針山(Needle Hill)
●●●霧雨の香港最高峰で牛にタックルされる●●●
   5 九龍坑山(Cloudy Hill)〜八仙嶺(Pat Sin Leng)
●●●中国本土との国境の山々と海の展望が最高の八仙嶺●●●
   6 馬鞍山(Ma On Shan),牛押山(Hunch Backs)
●●●香港の秀峰、馬鞍山は不遇の山●●●
   7 香港島 太古(Tai Koo)〜赤柱(Stanley)
●●●香港島を横断して南部のビーチリゾートへ●●●

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