ロシア カムチャツカ半島グレートハイキングツアー(プロスキー・トルバチク&アバチャ山登頂を含む)

カーメニ(4575m)とカムチャツカ最高峰クリュチェフスカヤ(4750m)...8月にガイドが撮影

 【月日】 2019年7月3日(水)〜7月23日(火)
 【装備】 軽登山靴,シュラフ,防寒服,雨具,ストック,ヘルメット,テント(共同)
 【メンバー】ガイド Evgeny Androsov[Евгений Андросов](Russia),
       参加者 Max・Imanuel・Paul(Austria), Lara(Switzerland),
       Gerda(Norway), Amihai(Israel), Aksana(Kazakhstan)
 【参考】 WEBSITE https://androssov.com/en/tours/kamchatka2018/,現地ツアー会社,
      最新カムチャツカの旅全ガイド(北海道新聞社),
      カムチャツカ探検記 水と火と風の大地(三五館),
      千島列島の山を目指して 知床、千島、カムチャッカ紀行(牧歌舎),
      サハリン・カムチャツカ ワールドガイド(JTB),Lonely Planet,地球の歩き方,他

 壮大な火山が聳え立つ美しい景観が雑誌やTVなどで紹介されているのを目にするにつけ、カムチャッカ半島の山を一度訪れてみたいと強く思うようになった。登山の技術的にはそれほど難しくもなさそうだし、どうせ訪れるなら最高峰のクリチェフスカヤを目ざしたいと、登頂ツアーを探してみたが、ネットに出ているツアー会社に問いあわせても一派的なグループツアーを行なっているところは無く、大変高額な個人手配のツアーをアレンジするしかなかった。ガイドの確保できる期間をそんなに長くはとれず、火山噴火の状況や天候により登頂できないリスクもある。それでは最高峰の登頂はあきらめて、近くのトレッキングのグループツアーを検討してみると、これもかなりの高額で15日間前後と長い期間で何箇所か巡って30〜40万円もする。
 その中で上記のWebsiteでモスクワ在住のEvgeny Androsovさんが募集しているグレートハイキングツアーに目がとまった。15日間で900US$という格安ながら、クリチェフスカヤ付近の登頂やトレッキングを含み、クリチェフスカヤ火山の登頂はしないものの近くまでのアプローチも含むようだ。ローカルバスで移動し、荷物を分担して20-25kgを背負って連日17ー25kmを歩くとされ、相当体力を要求されそうだ。彼のHomepageやFacebookでは世界各地のハイキングツアーを企画し、その写真も多数紹介している。問い合わせてみると、それほど体力のことは言われずすんなりOKをもらえた。ロシアの観光ビザ取得に関しても1ヶ月まるまるのバウチャー(旅行予約の証明書)を発行してくれた。ロシアの大使館の対応も細かいことは言わず好意的で、一昨年の中国とは大違いだ。
 参加メンバーは国際色豊か、スイス・オーストリア・イスラエルから若いメンバー、ノルウェーとカザフスタンから少し年上の女性、そして50代前半のガイド氏で計9名。皆テントを背負っての山歩きには慣れている強者ぞろいであった。皆のペースについて行くのは大変であったが、それなりに緊張していると何とか歩けるものだ。英語が苦手という人ばかりで、ドイツ語とロシア語が飛び交う状況で、コミュニケーションにはちょっと苦労した。それと今年は例年に無く寒い夏で残雪が多く、コース変更や天候不順のためにクリチェフスカヤにあまり近づけなかったのはとても期待はずれで残念だった。でも広大なカムチャツカの山々と大地をこれだけ長期間歩きとおしたのは、めったにできることではなく、貴重な体験となった。

   1 六輪駆動車でクリチェフスカヤ火山群を目指す、トルバチク火山で近年の噴火の痕跡を巡る 19-07-03〜06
   2 プロスキー・トルバチック(3140m)登頂、さらに花と火山の大地をひた歩く 19-07-07〜10
   3 ナリチェボ渓谷から山奥の天然の秘湯を目指す 19-07-11〜13
   4 雄大なコリャフスキー火山を横断しゴールのアバチャ山(2741m)へ登頂 19-07-14〜16
   5 後日談、ペドロパブロフスク観光など 19-07-17〜23

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